青木真也「物語とか感動とか闘ってる当事者からするとクソくらい」 勝とうが負けようが、“青木真也業”はやめられない 
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こんにちは。青木真也です。「矜持」は読めます。

5月17日に行われたONEシンガポール大会でのライト級王座防衛戦は、クリスチャン・リー選手に2ラウンドノックアウト負けでした。応援ありがとうございました。レフリーが早くストップしてくれたおかげでケガもなく無事で帰ってこれました。生きて帰ってくるのもそれはそれで辛いものです。だってまた生きなきゃいけないですからね。またコツコツ生きよう。答えあわせはこの先だ。

36歳のおっさんがまだ可能性があると勘違いをし、20歳の可能性に満ち溢れた若者に、向かっていき、ぶっ飛ばされる様を美化されて語られることもあるわけですが、当事者は悔しさしか残りません。後悔はないし、負けに納得しているけれども悔しいです。どうにかしてでも勝ちたかったのです。物語とか感動とか闘ってる当事者からするとクソです。ただ作り手目線もあって、物語性を大事にする青木真也もいるわけだから、極めて面倒な話になっています。主観だけの世界に行きたかった。

「青木真也は負けました。だからなんだよ」

勝とうが負けようが青木真也業はやめられないわけでして、またコツコツ生きていくしかないのです。ここまで人を巻き込んで選手生活を送ってきて、簡単にやめられるほど無責任な仕事をしていないし、ずる賢くもないです。青木真也を全うします。やめるんじゃないかって思ってるヤツらは青木真也を何も知らないことに気がつこう。

まぁ、いかにもな理由をつけてるけども「好き」だからやってるだけです。好きだからこれからもコツコツやっていきます。

36歳。これからも闘っていきます。

今まで以上に厳しい戦いになるだろうし、うまくいかないであろうことは承知の上です。今まで以上に工夫しても、うまくいかないことが多いでしょう。悲観せず、諦めず。続けていくからには創意工夫と真摯な取り組みを積み上げていきます。ここまでもこれからも結果よりも大切なのは取り組みであったし、自分が誇れるのは取り組みであるからこそ、日々をコツコツ懸命に生きていきます。

改めて応援ありがとうございました。多くの人を巻き込み、感情を乗せてくれて、それを揺さぶってこれたことに感謝します。人を巻き込んできた人間の責任として、自分の可能性を使い切りボロボロになるまでやるのが責任だと思っています。自分自身にも他人様にも無責任なことをしたくないので、能力総動員で自分と向き合っていきます。

コツコツ生きるぞ!

文/青木真也(格闘家)

(C)AbemaTV

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