地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントの伊集院光、モデルの佐藤エリ、黒木ひかりが出演。今回の“しくじり先生”はお笑いコンビ・スパローズの大和一孝だ。
金融会社40社、老若男女60人から総額1000万円の借金をしていたという、自称「借金界のキングクズ」の大和。「芸人さんは借金ある?」と生徒らにたずねると、吉村が金融会社から120万円の借金をしていたことを明かした。
しかし、大和は吉村の話を掘り下げることなく次に進もうとしたため、吉村が「『まだまだだな』みたいな顔やめてください」とツッコミ。すると大和は「120万円くらいならカットされるんじゃないかなって思って……」と、辛辣な物言いで笑いを誘った。
借金を返済するために福岡から上京した大和は、バーの店長、キャバクラの送迎、害虫駆除など、40職以上のバイトを経験。中でも出演者たちの注目を集めたのは「薬の実験」バイトだ。
これは新薬の実験台になるバイトで、3日間で10~20万円の報酬がもらえるという。数年に1回募集がかかる「骨折」の案件は、折れた骨が薬によって治るスピードが早まるかどうかの実験で、足の骨折300万円、手の骨折100万円と高額の報酬だった。大和はこれに応募するために毎日電話をかけていた。
しかし、骨折関連の治験はレア案件でなかなか回ってこなかったため、大和は1週間の入院で50万円の実験に応募。これは1日中点滴されたり、採血したりと、注射する回数が多い実験だった。面接では腕を小さく切られ、血が止まるまでの時間を計られたが、「もっといい白血球の人が見つかった」と言われ、不採用になった。
すると、吉村も「僕はピロリ菌のオーディションに行きました」と新薬実験バイトの面接経験があると告白。「息を吐いてピロリ菌が入っていたら合格だった」と説明した。しかし、結果はピロリ菌が入っていなかったため、吉村は不合格だった。
消費者金融や知り合いだけでなく、ファンからも借金するようになった大和。ファンの女性に居酒屋で夢を語り、25万円を借りたこともあると告白し、「夢を語ってお金を借りる手口を使うクズってけっこういる」と視聴者に忠告。
その特徴として「人前に出る職業(モデル・俳優・バンドマンなど)の人に多い」「ポエムみたいな甘い言葉で近寄る」「主に中野・下北沢・高円寺に生息」の3つを挙げると、吉村は「高円寺に住んでました」と挙手した。
しかし、大和は「こんな職業のクズは、やたらとモテる」といい、「『こんな人初めて!』と思わせる夢を追う少年感」が、女性の心をくすぐるという。さらに、相手によって夢を語るタイミングや内容を変えるテクニックも紹介すると、若林が「マンパワーがすごい」と感心。
大和は「お金を借りるときに人間は一番伸びると思っていますから」と、“キングクズ”の名に恥じない格言を言い放ち、笑いを誘った。番組はAbemaビデオで期間限定・無料視聴が可能。