(路上プロレス恒例の首4の字も)
これまで企業、タレント、ゲームなどさまざまな相手とのコラボレーションを実現させてきたDDTが、また新たな一歩を踏み出した。今回、コラボしたのは大手コンビニのファミリーマート。その第一弾企画として、5月22日にDDT名物の路上プロレスが開催された。
路上プロレスと銘打たれてはいたが、正確には「店内プロレス」か。リングを使わないプロレスの試合、その舞台になったのは、ファミマの新規事業であるフィットネスクラブ「Fit&GO関内店」。DDTの闘いである以上、当然のことながら館内のトレーニング器具が武器になる。
(コンビニ店内で大社長を担ぎ上げる竹下。あまりにもDDT的な光景だ)
エニウェアフォール3WAYタッグマッチの対戦カードは、竹下幸之介&彰人vs高木三四郎&大石真翔vs上野勇希&吉村直巳。序盤こそマットスペースで闘っていたものの、あっという間に戦果は拡大していく。ここで痛い目にあいまくったのはDDTの“大社長”高木だ。ランニングマシンで走らされ、そのスピードを上野が上げまくった結果、高木はマシン上で顔面から転倒。カートゥーン・アニメばりの名場面が生まれたのだった。しかもこの“事故”により200~300万円するというランニングマシンが謎の故障。いきなりコラボの危機を感じさせた。
そして関係者の不安をよそに、あるいはファンの期待通りに、試合は建物1Fのコンビニ店舗に移行。高木がファミマ店内で竹下にアルゼンチン・バックブリーカーを決められ、お菓子が並ぶ棚の間で首4の字固めの数珠つなぎ。高木がその場で購入した傘で攻撃する一方、彰人は吉村のスリーパーでグロッギーになった竹下を店内のサプリメントで蘇生させるファインプレー。
(最後は竹下が大石に非情すぎる攻撃)
新鮮味たっぷりのファミマ店内プロレスだったが「いい加減、ファミリーマートの人が怒ってる」(今林久弥AP)ため、試合はあらためてフィットネスクラブへ。最後は竹下が大石を「バーベルのプレート上への垂直落下式ブレーンバスター」という超荒技で仕留めた。
過去にファミマでバイトをしたことがあり「僕の社会人人生はファミチキを揚げるところから始まってますから」という勝者・竹下はファミマとのコラボに感慨深げ。コンビニ店内での闘いに「点と点が線につながった」とプロレス的表現もしてみせたが、これはDDTでなければつながらなかった線だと言える。
なお、7月3日には「Fit&GO仲六郷第一京浜店」で試合を行うことも決定。これはリングを設置しての試合となるが、やはり何が起きてもおかしくないだろう。
写真:(C)DDTプロレスリング
(C)AbemaTV