乃木坂46が5月26日に神奈川・横浜アリーナにて、「乃木坂46 23rdシングル『Sing Out!』発売記念 -選抜ライブ」を開催した。

24日から3日間にわたり同会場を舞台にシングル発売記念ライブを開催した乃木坂46。初日はアンダーメンバーが、2日目は4期生メンバーが初のワンマンライブを実施し、3公演ともにチケットは即日ソールドアウトした。本日の選抜ライブには『Sing Out!』の選抜メンバー20名に加え、グループからの卒業を発表している斉藤優里が参加した。


3期生の伊藤理々杏、岩本蓮加、阪口珠美による影ナレの後、『Overture』を経て、クラップしながらステージへと登場した乃木坂46は『Sing Out!』からライブをスタート。間奏パートでは齋藤のしなやかなソロダンスに、客席から歓声が上がっていた。続いて披露されたのは10枚目シングル表題曲の『何度目の青空か?』。同曲でセンターを務める、生田絵梨花は同日ミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演してからのダブルブッキングとなったが、伸びやかな歌声を存分に響かせて観客を魅了していた。齋藤飛鳥、白石麻衣がダブルセンターを務めた『インフルエンサー』では火柱が上がる演出と共に熱いパフォーマンスを見せるメンバーたち。『おいでシャンプー』『裸足でSummer』ではステージの左右やサブステージでもパフォーマンスを行ない、観客の近くでキュートな笑顔を振りまいていた。
最初のMCでは2014年に横浜アリーナで開催された『乃木坂46 2ND YEAR BIRTHDAY LIVE』について回顧。秋元真夏は「『制服のマネキン』をやる時、モニターに”真夏、おかえり”ってなぁちゃん(西野七瀬の愛称)からのメッセージが出て来て、大号泣した思い出があります」と当時の思い出を振り返りつつ、「今日は成長した姿を見せられるように頑張りたいと思うので楽しんでいってください!」と笑顔で客席に呼びかけていた。
また、与田祐希は前々日のアンダーライブ、そして前日の4期生ライブも鑑賞したという。そんな彼女が「感動はもちろんなんですけど、お客さんとの距離が本当に近いなって思って。”明日楽しみだな”って思ってたんですけど、いざお客さんの近くで踊るとすごい恥ずかしくなっちゃって(笑)。なので今日の目標を考えて、『照れずにやる』ことにします。私からお客さんを見つめて、先に照れた方が負けみたいな、戦いです(笑)。頑張ります」と話し客席を喜ばせると、続く齋藤は「私は今日バッチリです。任せてください」と強気な一言を放つ。これに秋元が「なんか今日いつもと違くない?」と問いかけると、齋藤は「あのねぇ。昨日ですね、白石麻衣さんの…いや里見萌さんの魂の授業を聞いてしまったので。今日はバッチリなんですよ。あの授業は私のためだけに開講された授業だから」と白石が出演しているドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)を前日観たことを告白した。この発言を受け秋元は「本当に飛鳥のためだけの授業? みんながそれ思ってない?」と引っかかった様子を見せたが、齋藤は「私のためだけの。今センターだから何言ってもいいと思ってるから」と返して客席の笑いを誘っていた。

ここからライブはユニットコーナーへと突入。生田、久保史緒里、桜井玲香による『ぼっち党』、北野日奈子、堀未央奈、渡辺みり愛による『ゴルゴンゾーラ』、そして秋元、斉藤優里、白石、新内眞衣、高山一実による『頬杖をついては眠れない』が連続で披露された。本公演が乃木坂46のメンバーとしてのラストステージとなった斉藤は『頬杖をついては眠れない』を5人で初披露できた喜びを露わにしていた。

そしてここからは乃木坂46の夏曲が畳み掛けられた。浮き輪、サングラス、麦わら帽子などメンバーそれぞれが夏を連想させるアイテムを身につけ、『走れ!Bicycle』『夏のFree&Easy』『ガールズルール』『太陽ノック』を連続で披露。『ジコチューで行こう!』では浴衣姿のメンバーがセンターステージに集合する場面も。モニターには花火が打ち上がる映像も映し出され、会場は一足早い夏のムードで満たされた。その後のMCでは高山一実の発案で、”夏のツアーに来たくなるような胸キュン台詞”を言い合うコーナーが展開された。トップバッターを任された理々杏が「今年の夏は僕と特別な夏にしようね」とキュートに発すると、続く佐藤楓は負けじと「ライブ来てくれたらあなたの体温上げてあげるよ」と刺激的なコメントを残す。そして最後を託された鈴木絢音も「私の気持ちクイズ。私はあなたとライブに行けたらうれしい? うれしくない? ライブに行けるの楽しみにしてるね」と胸キュンのフレーズを放って、客席を沸かせていた。


ライブは再びユニットコーナーへと突入した。生田、松村の”からあげ姉妹”による『曖昧』、岩本、大園桃子、久保、阪口、与田による『平行線』、齋藤、白石コンビによる『のような存在』、そして北野日奈子、鈴木、星野みなみ、堀、渡辺による『Am, I Loving』が連続でパフォーマンスされた。その後、突如展開された”松村沙友理コーナー”では、さゆりんご軍団の軍団員である伊藤かりんがサプライズで登場。佐々木琴子、寺田蘭世、松村とともに『白米様』『さゆりんご募集中』の2曲を披露して会場を大いに沸かせていた。

ライブはいよいよ終盤戦へと突入。『ありがちな恋愛』『シンクロニシティ』『スカイダイビング』などを披露して観客の心を鷲掴みにすると、その後行われたMCでは秋元による無茶振りで齋藤が投げキッスを行う場面も。嫌がるような素ぶりを見せながら齋藤がモニターに向け投げキッスをすると、客席は大歓声に包まれた。それから齋藤が「乃木坂って変化が大きい時期だなってみなさんも感じていると思うんですけど。変化って終わりのないものだと思っていて。それを悲しく思う方もいるかもしれないですけど、私は、和気藹々としてるこの楽しいグループの人たちは案外、変化にも耐えうる人たちなのかなと感じております。なのであんまり不安はないです。もちろん我々の中には変わらぬ大切なものがあるので、それは引き続き大切にしていきたいなと思っています。次の曲では私たちの気持ちが少しでも示せたらなと思います」語ってから、ラストナンバー『君の名は希望』がピアノバージョンで届けられた。



アンコールではグループのレギュラー番組『乃木坂工事中』(テレビ東京)のオリジナルMV収録も兼ね、再び『Sing Out!』が届けられた。秋元による手ほどきを受け、観客も振り付けを行なうことに。いざパフォーマンスが始まると、客席から大合唱が起きたり、ステージ上から紙吹雪が舞うなどで感動的なムードが会場全体を包んだ。なお、このMVは6月2日の『乃木坂工事中』でオンエアされる予定。その後は、斉藤がセットリスト入りを希望したという『13日の金曜日』が披露され、続く『ダンケシェーン』では生田が冒頭のフレーズを「ゆったんのあたたかいその背中が好きだった」と替え歌で歌うなどで、メンバー全員で斉藤のラストステージを盛り上げた。曲が終わると、斉藤が「気持ちを伝えたい」と発してから、ファンへの手紙を朗読する場面も。そしてライブは初日のアンダー公演、2日目の4期生公演と同様に『乃木坂の詩』で締めくくられた。


これにてライブは終了するかと思いきや、ファンからの盛大な「ゆったん」コールに応える形でステージに再び姿を現した乃木坂46。最後に『ハウス!』で客席を大いに盛り上げて、横浜アリーナ3days公演の幕を下ろした。
なお、この公演の中では、昨年行われた東京・明治神宮野球場と秩父宮ラグビー場の2会場同時併催ライブ『6th YEAR BIRTHDAY LIVE』のDVDおよびBlue-rayが7月3日に発売されることがアナウンスされた。収録内容などの詳細は追ってアナウンスされる。
乃木坂46「乃木坂46 23rdシングル『Sing Out!』発売記念 -選抜ライブ」セットリスト
M00. Overture
M01. Sing Out!
M02. 何度目の青空か?
M03. インフルエンサー
M04. おいでシャンプー
M05. 裸足でSummer
M06. ぼっち党
M07. ゴルゴンゾーラ
M08. 頬杖をついては眠れない
M09. 走れ!Bicycle
M10. 夏のFree&Easy
M11. ガールズルール
M12. 太陽ノック
M13. ジコチューで行こう!
M14. 曖昧
M15. 平行線
M16. のような存在
M17. Am, I Loving
M18. 白米様
M19. さゆりんご募集中
M20. ありがちな恋愛
M21. 命は美しい
M22. シンクロニシティ
M23. スカイダイビング
M24. ロマンスのスタート
M25. 君の名は希望
EN1. Sing Out!
EN2. 13日の金曜日
EN3. ダンケシェーン
EN4. 乃木坂の詩
WEN1. ハウス!