なぜか「左」と「右」をとっさに判断できない――ある症状を描いたエッセイマンガが話題となっている。
三森みささんがTwitterに投稿したのは、“左右盲”を描いたマンガ。左右盲とは、左と右は理解できているもののとっさに判断することができないことの俗称で、「左右識別障害」などの病気ではないが、これまで研究対象にならず原因が判明していないという。マンガでは、「右手あげて」という号令に対し、「何で目の前は反対なの?」と混乱した経験などが描かれている。
この投稿にSNSでは「左利きから矯正したタイプですが、視力検査の時『左』『右』がわからなくなります」「私もそれです!右=箸を持つ方…って“脳内確認”するのでワンテンポ遅れちゃいます」「一番緊張するのはタクシーでの説明…迷っちゃうので『左右』は指差ししてます」「私は『エ』『ロ』って覚えました!漢字の下のとこね 同じような方がいて安心しました(涙)」といった共感の声が寄せられている。
臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏によると、ゲルストマン症候群(症状の1つに左右失認)や発達障害、あるいは認知症といった疾患に起因する症状もあるというが、マンガの事例はそうではないだろうとし、「脳内の“関連付け”の話だと思う。左はこっち、右はこっちと関連づけるのが苦手で、『右折』と『左折』という違う読み方だったり、自分の左右と相手にとっての左右もあったりと実は難しい認識」とコメント。自身が教える際は、両手でL字を作った時に「Left」のLとなる方の手が左となる教え方があることを紹介した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)