地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
AbemaTV限定のオリジナル企画「しくじり学園 進路相談室」では、安田大サーカス・クロちゃんが相談室の“先生”となり、ゲストの相談を受け付ける。“シロちゃん”モードではゲストに直接優しくアドバイスし、“クロちゃん”モードでは、毒舌な厳しい評価を裏でぶっちゃけ、ゲストはそれをこっそり見るというシステム。どちらのアドバイスから学ぶかどうかは、ゲストに委ねられる。
今回ゲストとして登場したのは、アイドルグループ「劇場版ゴキゲン帝国」のリーダー白幡いちほ。過激なライブパフォーマンスやYouTubeでの動画配信で活動する一方で、事務所の会長も務め、グループをセルフプロデュースしている。
まずは自己紹介として、クロちゃんに普段のパフォーマンスを見せる白幡。ノリノリな白幡に合わせ、クロちゃんも手拍子やコールをして盛り上げた。
今回の白幡の悩みは、「プロデューサーとしてメンバーに注意しなきゃいけないことがあるが、メンバーとの関係を崩さずに注意したい」というもの。ダンス練習のときに、前回できていなかったことを今回もできていないメンバーに対し、「『練習してないのかな? やる気がないのかな?』って見えちゃうよ」と軽く注意したところ、そのメンバーから「白幡もやる気なく見えるよ」と、プロデューサーなのに言い返されたという。メンバーと仲良くやりたい、対等でいたいという思いから、強くは注意できないという相談だ。
“シロちゃん”モードのクロちゃんは「怒ることで信頼関係って築けると思う」とアドバイスするも、白幡は「それが嫌で辞めちゃった子が過去にいる」と消極的。しかしクロちゃんは「それは縁がなかったんじゃない?」「イエスマンでいたら絶対いい関係はできない」と指摘した。
劇場版ゴキゲン帝国のメンバーは以前5人いたが、3人辞めて1人加入し、現在は3人で活動している。メンバーを増やしたいが、「長く続けられる子を入れたい」と慎重になりすぎて、なかなか新メンバーを選べない状態だという。
これにクロちゃんは「親を連れてきてもらうといい」といい、「お父さんお母さんがきちんとできている人かどうか、そこで判断したほうがいいかもね」と真剣にアドバイスした。
続いてクロちゃんは、毒舌で厳しい評価をする“クロちゃん”モードの部屋へ。スタッフに感想を聞かれると、「(アイドルと)プロデューサーの二足のわらじでやってますけど、どっちつかずですよね」とバッサリ。
さらにクロちゃんは「アイドルとしては若い感じじゃない」「辞めた子がかわいかったんだと思う。それで嫉妬心で強めに言っちゃった」とコメント。後ろで聞いていた白幡は「そんなことないよ!」とツッコミを入れた。
劇場版ゴキゲン帝国のグループ名についても「あの子たちね、略して“ゴキ帝”って呼ばれてるの。ゴキブリ帝国に聞こえる」と言及。「いろいろなアイドルを見て、卒業で心を痛めたオタクたちが行き着く最後の墓場がゴキゲン帝国」と分析し、「アイドルというより場末のスナック」と表現し、笑いを誘った。
最後に、劇場版ゴキゲン帝国の今後については「テラフォーマー化して、ゴキブリの格好をする」ことが、生き残る道だと熱弁。「虫を食べるアイドルもいるから、それに勝とうと思ったらゴキブリになるしかない」と持論を展開し、白幡を困惑させた。
収録後、部屋に戻ってきたクロちゃんは、白幡に“クロちゃん”モードの発言を突かれると「言わされてる」と言い訳。「何も信じられない」と部屋を出ようとする白幡に「ライブまた行くからね!」と声をかけると、「もう嫌だ(ライブに)来ないで」と拒絶されていた。
1カ月後、クロちゃんのアドバイスをどう受け止めたか、スタッフが白幡にインタビューしに行くと、「“クロちゃん”の方はただの悪口でしたよね」と不満そうだったが、「“シロちゃん”のときはタメになった」と、参考になった様子だった。番組はAbemaビデオ(期間限定・無料)で視聴可能。