地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、元宝塚歌劇団のゆかりの小雪、子役でタレントの鈴木福、AKB48の横山由依が出演。今回の“しくじり先生”は、元子役の「はるかぜちゃん」こと春名風花だ。
0歳で芸能界デビューし、9歳で”早泣き子役”として話題になった春名。9歳でブレイクした印象が強いが、それ以前から「そこそこの売れっ子」だった。
当時、幼くしてお金を稼いでいた春名は、母親から「サンタさんから何をもらいたい?」と聞かれると「現金」と答え、弟とケンカをするたびに「ふうちゃんお金稼いでるからね」と言っておもちゃをぶん取るなど、子どもとは思えない言動をとっていた。
さらに春名が「幼稚園時代の宝物は何だったでしょうか?」「福君ならわかるんじゃないかな」と問題を出すと、鈴木福は「僕だったら、仮面ライダーのベルト」と、子どもらしい模範解答。すると春名は「部類の違う子役だったっぽいですね……」と突き放し、正解は「100万円の給与明細」だと明かした。
これらのエピソードからも分かるように、5歳にして「銭ゲバ子」となってしまった春名。「ませガキ+お金=大人に嫌われる銭ゲバ子ども」と、自身の経験に基づいた方程式を紹介し、お金は「子どもに与えると危険なもの」と注意を呼びかけた。
銭ゲバ子化した春名は「親からの今月のギャラ報告」「お金の貯まっていく貯金通帳」「経費で落ちるレシート」の3つが好物だったという。
一方で、最も心配だったことは確定申告。幼少期、実際の手続きは母親が代わりにやっていたが、5歳の春名は税金の心配をしており、「税金きついっすわぁ~」が口癖だった。
幼稚園時代は子役仲間が同じ幼稚園にいたが、小学校に上がってからは、同じような環境の子どもはいなかった。そのため、小学校に入学した春名は、教室に入ってクラスメイトを見回し「この子たち、働いてないんだ……」と驚いた。そして、お金を稼いでいない同級生を見下し始めてしまう。
給食を「おいしい」と言っている同級生には「ロケ弁に出てくるまい泉のとんかつの方がおいしいのに」と小馬鹿にしたり、同級生に外で遊びに誘われても「日焼けしたらドラマのつながりがおかしくなる」「何が楽しいの?」とすべて断った。完全に同級生に対し、見下し行動をとっていた。
こうしているうちに、同級生と話も合わず、孤立してしまった春名。小学3年生になると「もっと金を稼ぎたい!」という感情を強く持つようになった。「学校の友達よりお金」「1円の稼ぎにもならない学校が本当に無駄な時間だと思っていた」と、お金を稼ぐことで心を満たそうとした“しくじり”を後悔した。番組はAbemaビデオ(期間限定・無料)で視聴可能。