地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな！！」が、AbemaTV（アべマTV）で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、元宝塚歌劇団のゆかりの小雪、子役でタレントの鈴木福、AKB48の横山由依が出演。今回の“しくじり先生”は、元子役の「はるかぜちゃん」こと春名風花だ。
0歳で赤ちゃんモデルとして芸能界デビューした春名。ブレイクする前から「そこそこ売れっ子」で、幼い頃からお金を稼いでいた春名は、5歳にして税金を心配するなど完全に「銭ゲバ子」になっていた。
当時、春名の周りにはませた子役友達が大勢いたこともあり、子役同士で「ギャラの取り分、（事務所と）何対何？」と話していたという。春名の事務所は、8対2と春名の取り分が多く設定されていた優しい事務所だった。
春名は、9歳のときに“早泣き”でブレイクしているが、きっかけはテレビ東京『ピラメキーノ』のコーナー「嘘泣きできる子役大募集」という公募企画。
泣くのが得意だった春名はそこから話題となり、各局からオファーが来るように。出演料は、高いときで「1泣き5万円」をもらっていた。相場は2万円だったが、「いい番組は5万円もらえました」と明かした。
さらに、高いギャラの番組では早泣きに感情が込もったが、「安いギャラのときは感情を込めるのに大変苦労しました」と告白。出演者の笑いを誘った。
春名は当時の仕事を「早泣き油田」と呼ぶも、いいことばかりではなかった。早泣きのお題がだんだん大喜利状態になり、「トイレに入ったらトイレットペーパーが三角に折られていて、前の人の気遣いがうれしくて泣く」「自分が自動販売機で、客がなかなか千円札を入れられず、『ダメな自動販売機でごめんなさい』と泣く」など、だんだん泣きにくいものになっていった。それでも春名は、お金のために“早泣き”を披露し続けた。
早泣きの最速は6秒で、そのときは「悪者に弟をダルマの姿に変えられて泣く」というお題だったという。澤部が「お題とは別の状況を考えて泣く？」と聞くと、春名は「そのお題で泣きます」「セリフを考えなくてはいけなかったので、違う状況を考えることが難しかった」と裏事情を説明。
ここで、元宝塚歌劇団月組・娘役のゆかりの小雪とAKB48の横山由依が、難題とも言える「悪者に身近な人をダルマに変えられたら……」のお題で早泣きに挑戦することに。泣く演技が好きだというゆかりの小雪は、姉を想像して見事早泣きに成功し、他の出演者たちも「すごい！」と拍手喝采。ハライチ・澤部も「それできるんかい！」と驚きを隠せない。AbemaTV視聴者からも「すげーーーー！！」「（涙が）こぼれるのが難しい」「泣けるところがすごい」などのコメントが殺到した。
続いて横山は、メンバーのAKB48・大家志津香がダルマになったことを想定して早泣きに挑戦。「しーちゃん（大家志津香）、なんでダルマになったん……」「カラオケ行こうって昨日言ったやん～」「ダルマにならんといて～」と悲痛な面持ちで演技に入るが、すぐに「無理だ」と放棄。
オードリー・若林らは大爆笑し、「（セリフを）足せば足すほど面白くなった」「しーちゃんは泣いてるかもしれない。『私で泣けないんだ』って（笑）」などのツッコミが飛び交った。
当時、春名が早泣きでブレイクすると、友達ではない同級生がどんどん近づいてきて「早泣きしてよ」と求めてきた。そんなとき、春名は必ず「ギャラ発生しないでしょ？」と返していたという。
友達もおらず、勉強も苦手だった春名は、お金への執着心が強くなっていった。自分を肯定し、コンプレックスを隠すために、先生を見下してイライラするようになってしまう。こうした気持ちを落ち着かせようとした春名は、「この学校で一番稼いでいるのは私だ。校長先生よりも稼いでいる」と思うことで、冷静さを保っていた。
こうして、お金を稼ぐことが一番偉いと思い込み、同級生から距離を取っていた春名は、小学5年生にして完全孤独になってしまった。そして、これまでのしくじりを「銭ゲバ子 円にがっつき 縁なくす」と五・七・五でまとめ、「お金にがっつくと、大切なものを失ってしまうので気をつけましょう」と訴えた。番組はAbemaビデオ（期間限定・無料）で視聴可能。
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【放送一覧】「しくじり先生 俺みたいになるな!!」
