地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、元宝塚歌劇団のゆかりの小雪、子役でタレントの鈴木福、AKB48の横山由依が出演。今回の“しくじり先生”は、元子役の「はるかぜちゃん」こと春名風花だ。
子役として幼い頃からお金を稼ぎ、5歳にして「銭ゲバ子」となってしまった春名。「子どもに与えてはいけないもの」は2つあるといい、1つは“お金”、そしてもう1つは“SNS”だと語る。
小学校では孤立し、仕事場では良い子役を演じていたため、自分の本音を明かす場所がなかった春名だが、9歳のときにTwitterに出会い、初めて本音をつぶやくことができた(※現在Twitterは13歳未満の子どもは使用禁止)。
あるとき、青少年健全育成条例の改正についてのニュースに対し、「きれいなものや、笑えるものだけ見せて育てた子どもが人にやさしい大人になるとは、ぼくは思いません」「ぼくたちはいい漫画も、悪い漫画も、ちゃんと自分で選べます」などとツイートしたところ、「子どもらしからぬ社会への警鐘がすばらしい」とバズった。
春名は「友達がいなかった。誰かが意見を称賛してくれるのがうれしかった」といい、さらにこのツイートをきっかけに仕事も増えたため「Twitterは金になる」と確信。Twitterで話題になることばかり考えるようになり、銭ゲバに加えて“バズゲバ”も覚醒してしまった。
SNSでバズった結果、批判ばかりしてくるアンチが出てくるようになったため、春名はエゴサーチして批判ツイートを見つけ出してはアンチを論破することが日課になった。
ここで“生徒役”として出演したAKB48・横山由依もエゴサーチをすると発言。アンチのツイートを見かけることもあるが、そのときは「スルーします」と、関わらないようにしているという。
春名は、今では横山のような対応が「一番賢いと思う」としながらも、当時はいちいち反論。子どもの正論で大人とバトルし、それがバズると喜んでまたバトルをしかける、「SNSバトル生活」を送っていた。
しかし、アンチの神経を逆なでしていたため、春名は11歳で殺人予告まで届くようになってしまった。あるときには「はるかぜちゃんをナイフでめった刺しにしてドラム缶にセメント詰めて殺したい」という、具体的な殺意の込もったメッセージも送られてきた。
殺人予告を恐れた春名だが、「弱みを見せたら負け!」と、殺人予告にも反撃ツイート。「死ねと嫌いをおんなじ軽さで扱う人はたくさんいるけど、撃つときは同じ軽さでも、撃たれるほうの傷は、空気砲と実弾ぐらい違うことを知ってほしいなと思います。自分が撃つときの気持ちよさだけでなく、撃たれる相手のことを、少しだけ想像してほしい」と、子どもとは思えない大人びたメッセージを伝えた。
しかし、アンチの攻撃は留まるところを知らず、血染めの手紙や、ダンボールいっぱいの女性の使用済みパンツまでもが郵送されてきたという。春名は「大人が財力を使った嫌がらせは、相手の目的が見えない分、とんでもない恐怖だった」と当時の心境を語る。
こうした経験から、SNSで常に熱くなっていたことを反省した春名。お金もSNSも、正しい使い方をすれば良いものではあるが、春名の場合はこれらを手にしたことでまったく人を信用しない子どもになってしまった。そして、現実世界の人間関係を大切にしてこなかったことに気づいた。
春名は、現代社会に孤独を感じてSNSに夢中になっている人に向けて「SNSで分かり合える人がいるなら、現実世界にも必ず分かり合える人がいる。その一歩を踏み出す勇気を持とう!」「人を信頼することはお金では買えません」と言葉を贈った。番組はAbemaビデオ(期間限定・無料)で視聴可能。
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