川崎市の登戸駅付近で起きた19人殺傷事件。小学生らを切りつけた後、自ら首を刺して死亡した岩崎隆一容疑者について、親族から相談を受けていたという川崎市の会見から、その姿が徐々に浮かび上がってきた。
 岩崎容疑者は幼少期に両親が離婚、伯父夫婦に引き取られ、いとこにあたる兄姉が独立後は80歳代になる伯父伯母との3人暮らしだったといい、市では一昨年11月に親族から相談を受けて以降、伯父・伯母との面会を8回、電話相談を6回行った。ただ、岩崎容疑者本人との接触はなく、担当者は「長期間就労していない、引きこもりの傾向にあって、家の中に閉じこもっているような生活環境」「伯父・伯母の方から、あまり刺激したくないという意向があった。こちらとしてはなるべく家族内での関係が不安定にならないように配慮しながら関わっていた」と説明した。