将棋の藤井聡太七段(16)が5月31日、竜王戦4組ランキング戦の決勝で、菅井竜也七段(27)と対局し94手で勝利した。これにより藤井七段は、デビュー以来3期連続でランキング戦優勝。史上3人目の快記録で、3期連続での本戦出場も果たした。
藤井七段の先手番で始まった対局は、91手で千日手・指し直しに。後手番となり、菅井七段より持ち時間が51分短い、残り1時間からスタートする状況だったが、過去2戦2敗と勝利したことがなかった強敵を、中盤以降圧倒して初勝利。40分間の食事休憩を2度、指し直し前の30分間の休憩はあったが、午前10時の指し始めから終局まで14時間を超える長い一日を乗り越えて、広瀬章人竜王(32)に挑戦する道を切り開いた。対局後は「決断よく指せたと思います。今年も竜王戦の本戦で戦えることをうれしく思います。上を目指して頑張りたいと思います。目の前の一局に集中したいと思います」と語った。
竜王戦ランキング戦の3期連続優勝は、木村一基九段、永瀬拓矢叡王に続き史上3人目で、デビュー年度からは初。本戦では5組優勝の近藤誠也六段、6組優勝の梶浦宏孝四段の勝者と2回戦で対戦する。また、来期は3組に昇級する。
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