「RTDトーナメント2019」グループB 3・4回戦(全4回戦)が6月2日に放送され、内川幸太郎(連盟)が1着1回、2着3回と全連対で+120.7ポイントを積み上げ、トータルトップでセミファイナル(準決勝)進出を決めた。
内川は3戦を終えトータル首位。2位・勝又に60.5ポイント差をつけていたので「2着以上を必ず取りたい」と1位通過狙いで最終戦に臨んだ。
東1局、リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・イーペーコー・赤・ドラ2で倍満1万6000点というロケットスタートを決める順調な滑り出し。しかし南3局、親番だった勝又からの猛追を喰らい、トップを逆転され、トータルポイントでも肉薄された。勝又の親番が続く南3局3本場「ここで満貫を決められたら(オーラスで)伏せることが出来る」と腹を括って攻め抜き、ダブ南・中・赤で8000点(+900点、供託1000点)をアガり切った。このアガリで勝又との点差を満貫ツモ圏外とし、南4局の親番で手を伏せ、対局を終わらせた。
対局後「今日は一日中、牌が来ていた。本当に勝てて今は嬉しい」と喜びつつも、南3局における打ち回しを振り返り「勝又さんと金さんが競ってたので、この局は金さんに任せちゃおうかなという甘えがあって、それで(勝又に)大連荘を許して僅差になってしまった」と猛省。準決勝では「そういう甘えをしっかり修正してやりたい」と表情を引き締めた。
甲子園のように1試合でも多く戦いたいと語っていた内川。「今日のような打ち方が出来れば必ず勝てると信じている。形式は違えど、昨年決勝戦で悔しい思いをしているので、ぜひ決勝戦に残って、優勝を目指す戦いをしたい」と目標もシンプルだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【グループB 4回戦結果】
1位 勝又健志(連盟)5万1100点 +71.1
2位 内川幸太郎(連盟)4万6300点 +26.3
3位 金太賢(協会)1万2400点 ▲27.6
4位 萩原聖人(連盟)▲9800点 ▲69.8
【グループB 4回戦終了時点の成績】
1位 内川幸太郎(連盟) +120.7(4/4)
2位 勝又健志(連盟) +105.9(4/4)
3位 金太賢(協会) ▲24.8(4/4)
4位 萩原聖人(連盟) ▲200.9(4/4)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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