イ・ビョンホン主演の大ヒット映画『王になった男』でも取り上げられた朝鮮王朝の第15代王・光海君と、彼の異母妹にあたる貞明公主の数奇な運命を『イ・サン』、『トンイ』の脚本家キム・イヨンが壮大なスケールで描く歴史ドラマ『華政[ファジョン] 』。
父である王・宣祖から冷遇され、16年という長きにわたって世子の座に止まっていた光海君(チャ・スンウォン)。そんな彼の神経を逆撫でするかのように、宣祖は幼い永昌大君を王の座に就けようと画策していた。その後、宣祖が亡くなるのを目の前で見守った光海君は異母弟である永昌大君と異母妹の貞明公主(イ・ヨニ)を守ると約束して王位につくが、結局、永昌大君の命を奪ってしまう。一方、危険を察知した貞明公主は王宮を脱出してファイと名を変え、女性であることを隠して倭国へと渡っていた。
豊臣秀吉の命を受けて侵攻した日本軍との戦闘後、王位に就き、革新的な政策で国を立て直そうとしたものの、対立勢力への残酷な振る舞いなどもあり、クーデターによって王座を追われることとなった光海君。ドラマ『華政[ファジョン]』の前半では、王となった後も王宮内の勢力争いの中で苦悩する光海君が、死んだと思われていた貞明公主と再会を果たすまでが描かれていく。ドラマ『王の顔』など、数多くの映像作品となってきた歴史上の人物・光海君を演じるのはラブコメの大ヒット作『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』のチャ・スンウォン。俳優としてのキャリアはもちろん、リアル・バラエティ『三食ごはん 漁村編』でプロ顔負けの料理の腕を見せるなど、多彩な魅力を持つ彼が見せる存在感は別格だ。
一方、母と共に幽閉されていたという歴史的な事実を「男装して外国へ逃れ、帰国後は宮廷内の火器都監という部署で働く」というフィクションに変え、よりダイナミックな人生を歩む女性として描かれることになった貞明公主。14代王・宣祖の娘としてのプライドを失わず、凛とした佇まいを見せ続けるこのプリンセスには『ファントム』のイ・ヨニが扮している。低い身分からステップアップしていく『宮廷女官 チャングムの誓い』や『トンイ』とは違い、不遇の王女が数々の困難を乗り越え、徐々にその地位を取り戻していくという展開に、最後まで目が離せない。
幼い頃に貞明公主と出会い、その後も、正体に気付かぬまま支え続けるキム・ジュウォン役を『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』のソ・ガンジュンが好演しているほか、後半では、光海君の甥で、後に14代王・仁祖となる綾陽君役で『ファン・ジニ』のキム・ジェウォンも登場。貞明公主の前に立ちはだかる、劣等感と嫉妬を抱えた野心家という複雑なキャラクターを余裕に溢れた表情で演じている
『華政[ファジョン]』は6月12日(水)よる11時15分よりAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて放送。
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