こんにちは。青木真也です。生きています。
敗戦とプライベートでの失態が重なりまして、前向きに進もうとはするものの、なかなかうまくいかずな日々を過ごしております。ライフイズコンテンツと強がってはいますが、内心ビクビクで膝ガクガクです。華やかに見えるかもしれませんが、まあそんなもんです。次の勝負で勝てば全てクリアになるので、早くチャンスを求めるし、次の試合に向けて日々努力していきます。
僕は格闘技選手である前に勝負師だと思っています。
勝ちたいし、負けることが嫌いです。そして勝負事にある独特の緊張感を好みます。あの緊張感がない人生を考えることはできないし、人生は常に勝負して生きていきたいと思っています。それを人は勝負師というし、中毒者に映るのかもしれません。中毒が格闘技でよかったし、選手引退後にギャンブルに流れないよう、勝負中毒者は気をつけねばならないと思っています。スポーツ選手が引退後に事業を起こしたり、政治家に転身したりするのは、勝負事の刺激に代わるものを欲するからだと僕は考えています。
同じ1983年組で闘うことを職業とする者同士で、交流のある音喜多駿さんが参院選に出馬されるそう。風向きは追い風と言える状況ではないのは、素人の僕にもわかります。ただ同じ闘う者として、敗けたままではいられない気持ちも十分にわかります。悔いなきように、自分の主義を貫いてほしい。友達だから悔いがないように闘ってほしい。友達だから応援します。
1983年組。36歳になる年です。業種にもよるとは思いますが、上の世代は守って逃げ切りを考えるし、下からは追い上げられるしと、今後どう生きていくのかの判断を迫られる世代です。このまま変化せず勝負せずに流されていくのか。それとも未来に対してアクションをするのか。
僕はアクションを起こして、生きていきます。何か大義があるわけではなく、このまま緩やかに敗戦的な状況だとしたら、勝負して敗けたいじゃないですか。格闘技選手だって、政治家だって、勝負していくことに価値があるのだと僕は考えています。このまま上の世代に政治を任せて緩やかに敗戦していくのだとしたら、若い世代に勝負を委ねたいなって思ってはいる。だけれども、“足踏みしている”ような状況が変わればいいな、と願いを込めて音喜多さんの出馬のニュースを見ております。
今日もコツコツと生きていきましょう。みんなも大変で辛いと思うけど、僕も例に漏れずなんで。
■文/青木真也(格闘家)