2017年にバカリズムが原作・脚本・主演を務め話題となった連続ドラマ「架空OL日記」が、再びバカリズムを脚本・主演に迎え、2020年に映画化することが決定した。
原作は、バカリズムが2006年から3年の月日をかけ、銀行勤めのOLのフリをしてネット上にこっそり綴っていたブログを書籍化した、「架空OL日記」(小学館文庫 全2巻)。その唯一無二のOL観察力に、ブログを読んでいた誰もが「本物のOL」だと騙された。「女心が分かりすぎている」「いや、頭おかしい」と話題を巻き起こしたこの怪作が、バカリズム本人主演で2017年に連続ドラマ化。「仕事して、飲んで、恋して、悪口言って…」銀行を舞台に世の中のOL達が思わず「分かる~!」と唸るOL達の日常生活を描き、放送が始まるやいなや多くの女性の支持を獲得。バカリズムが本人そのままの姿でOLに扮していることも話題になり、優秀番組・個人・団体を顕彰する賞「第55回ギャラクシー賞」にて奨励賞を受賞するなど高い評価を得た。
脚本を担当したバカリズムは、「同ギャラクシー賞」特別賞を受賞。さらに、優れた脚本家に贈られる「第36回向田邦子賞」も受賞した。バカリズムは脚本家として他にも、ドラマ「素敵な選TAXI」(2014)では「第3回市川森一脚本賞」奨励賞を、日本テレビ初の朝ドラマとして話題をよんだ「生田家の朝」(2018)では「ギャラクシー賞」月間賞を受賞するなど、脚本を務めた作品が次々と賞を受賞。脚本家としての地位を確固たるものとした。
ドラマ版から約2年が経っての映画化にバカリズムは「そのうちやれるとは思っていましたが、率直な気持ちとしては、嬉しいです。その一言ですね。」と喜びのコメント。また、映画化するにあたり、脚本上で気をつけた点については「特には、無いですね。逆に、映画だからといって変えることないようにしました。 ドラマ版と同じ世界で、その世界が壊れないように。 ドラマ版を見ていた人もすんなりと作品に入れるように心がけました」と語った。
バカリズム コメント
ーーコメント ・ドラマ版から2年の時を経てついに映画化されましたが、今の率直なお気持ちを お聞かせください。
そのうちやれるとは思っていましたが、率直な気持ちとしては、嬉しいです。その一言ですね。
ーー劇場版も脚本を担当されておられますが、執筆される上で、(ドラマ版と違って)気を付けた点などはありますか?
特には、無いですね。逆に、映画だからといって変えることないようにしました。 ドラマ版と同じ世界で、その世界が壊れ ないように。 ドラマ版を見ていた人もすんなりと作品に入れるように心がけました。
ーー劇場版ならではの見どころを教えてください。
ドラマ版と一緒で、これといった事件は起きないのですが、見る人が心地好く、ずっと見ていられる作品だと思います。
ーー脚本だけでなく主演も務められる今作、いよいよ撮影が始まりましたが、意気込みのほどをお願いいたします。
正直意気込むようなタイプの作品では無いのかなと思っています。 意気込むと、リアルでは無くなってしまうので、 普通に生活している様子を見せられたら、と思っています。
(c)2020『劇場版 架空OL日記』製作委員会