6月15日に開催されるONE Championship上海大会に、日本から秋山成勲、平田樹とともに松嶋こよみが参戦する。修斗、パンクラスなどでキャリアを積んだ松嶋は今回がONEでの2戦目、昨年9月以来の試合だ。前回の試合(TKO勝ち)で拳を負傷、久々の試合となる松嶋は韓国のクォン・ウォンイルと対戦する。
勝てばONE2連勝だが、試合間隔があいただけに「軌道に乗った」、「勢いがついた」という感覚はないという。「むしろ負けられないという感じです。勝たなきゃいけない試合ですね。負けたらゼロになってしまう」と危機感を口にする。
対戦相手のクォンについては「リーチが長くてきれいな打撃をしてくる選手。そこにハマってしまうとやられるので。いかにそこ(相手の展開)で闘わないかが勝負ですね。しっかり警戒しないと」と松嶋。前回はTKOという結果だったが「もちろんKO、一本で勝ちたいですが、それよりも今回はしっかり勝つこと。KOは勝ちを目指す中で生まれてくるものだと思うので」と語った。
「前回でいうと、2まわりくらいサイズが違うと感じました」
世界の舞台で闘うにあたり、前回の試合で痛感したのは外国人選手とのフィジカルの違いだという。フィジカル対策に関しては、試合間隔があいたことでじっくり取り組むことができたようだ。
「少しは体が大きくなったと思いますし、体の使い方についても準備できたと思います」
海外での試合の感触を聞いてみると「今まで何回か海外で試合しても、嫌な感じは特にないです。気負わず闘えてますね。前回のONEでも、アウェーな感じはそんなにしなかったです」と松嶋。日本から離れ、試合の準備以外にすることがない環境は集中しやすく、コンディションも整えやすいというメリットがあるようだ。
ONEの注目度が上がっているのを実感しているとも松嶋は言う。3月の日本大会については「なんで出れねえんだとは思いました」と苦笑していた。上海大会では、そこで溜まった思いをぶつけたいとも。次回の日本大会には「タイミングが合えば」。
とはいえどの大会に出ようと目指すのは勝利であり、結果を出し続けて上に行くことだ。
「ONEのことを知ってる人はどんどん増えてると思います。でも選手が増えてるんで。僕はその中の一人になりたいわけではない。頭一つ抜けれるようにしないと。“出るだけだったら…”っていう話なので。勝てる選手になりたいです」
1992年生まれの26歳。おそらくこれからがキャリアの最盛期だ。世界で闘える日本人、その躍進に期待しよう。
文・橋本宗洋
(C)AbemaTV
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6月15日(土) 18:00~
秋山成勲・平田樹、ONEデビュー戦! 「ONE Championship 上海大会」