DDT夏のビッグマッチ、7月15日の大田区総合体育館大会で異色の初顔合わせが実現する。MMAファイター(総合格闘家)青木真也とDDTのアイコン・男色ディーノのシングルマッチだ。
両者の対戦は、もちろんこれが初めて。昨年からDDTに参戦、すでにタイトル(EXTREME級王座)獲得も果たしている青木は、自分がDDTにとっての「異物」だと言ってきたが、まさに今回は異物としての力を発揮しがいがある、大きなチャレンジとなる。
5月の後楽園ホール大会でカードが発表されると、青木は「この試合をやることが忠義というか、自分のDDTへの気持ち、プロレスへの気持ちの表れ」とコメント。対するディーノは、カード発表時の観客のどよめきと歓声を聞いて「バチーンと(スイッチが)入った。こんなの久しぶり」と目の色を変えた。
「青木真也と私……さあ何をしましょうね! 自分でも楽しみです」
さらにディーノは「青木真也選手がDDTに出ている意味を問い直すところから始める。私が今まだここにいる理由も、おそらく出てくる。やっぱなんだかんだ、生きてる証明なんですよ、この場っていうのは」
言うまでもなく、青木は世界トップクラスの寝技師。だがディーノはディーノで世界トップクラスの“ゲイレスリング”の猛者である。勝ち負けはもちろん、どちらが試合を自分の色に染めるかという意味でもシビアな闘いだ。またこの試合は、青木にとってONE Chanpionshipのタイトルマッチで敗れて以来の“復帰戦”でもある。
青木戦に向け燃えに燃えているディーノは、6月30日の後楽園大会で「男色ディーノ総合格闘技対策シリーズ」を行うことに。対戦するのは以下のメンバーだ。
大石真翔(サンボ)
大鷲透(相撲)
アントーニオ本多(柔道)
スーパー・ササダンゴ・マシン(剣道)
大和ヒロシ(レスリング)
平田一喜(水泳)
高梨将弘(ボクササイズ)
マッド・ポーリー(カバディ)
なんとなくいつものメンツ、かつ総合対策になっているのかという疑問が浮かぶわけだが、ディーノによると「総合格闘技とは、いろんな格闘技を総合した闘い。世界の格闘技に精通したDDTメンバーと闘い、免疫を高めることで、総合格闘技の達人・青木真也に勝つことができるのだ!」とのこと。カバディや水泳はどんな役に立つのかという話だが、それでこそDDTであるとも言える。何より、ディーノが本気であることだけは確かなのだ。
写真/DDTプロレスリング