「超時空要塞マクロス」のマクシミリアン・ジーナス役や、「BLEACH」の藍染惣右介役などで知られる声優の速水奨が、デビュー40周年を迎えた自身の足跡を振り返った。美しいバリトンボイスを武器に人気声優として活躍しているものの、速水自身は「天才じゃなかった」と謙虚に語った。
6月7日に生放送されたAbemaTV「声優と夜あそび」に、ゲストとして登場する予定だった速水。しかし飛行機の到着が遅れたことで、残念ながら冒頭からの出演は叶わず。なんとか番組終盤にスタジオに到着すると、金曜MCの関智一(「ドラえもん」スネ夫役や「新世紀エヴァンゲリオン」鈴原トウジ役など)と大河元気(「B-PROJECT」野目龍広役など)、そして「マクロスシリーズ」を手がけたゲストの河森正治監督に盛大な拍手で迎えられた。
速水と河森監督の出会いは、1982年に放送されたアニメ「超時空要塞マクロス」。“マックス”の愛称で知られる天才パイロットのマクシミリアン・ジーナス役を「初めてのオーディション」で射止めた速水だったが、当時は「『マクロス』が大きな作品だということを理解していなかった」という。また河森監督は当時の速水の印象について、「あのころは僕もまだ原作側としてアフレコ現場で見ていましたが、まあ眩しかったですよね。カッコいいなあって」と語り、スタジオを大いに沸かせていた。
河森監督に「マックスの天才ぶりを、非常にカッコよく演じていただいた」と絶賛された速水だったが、自身のキャリアについては「天才じゃなかったな、って気が付きました。もう全然天才じゃない」と回顧。MCの関に「どのへんでそう思われるんですか?」と問いかけられると、速水は「どんどん新しい才能が出てくるじゃないですか。だって、関智一が出てきたとき嫉妬しましたもん。すごい才能だな、と思いました」と打ち明けた。
それぞれ若手時代からの付き合いということもあり、プライベートでも親交が深い速水と河森監督。速水には「(河森監督に)誰も見たことのないアニメーションを作っていただいて、誰も演じたことのない役どころを演じたい」という壮大な夢があるそうで、河森監督も「シナリオと台本だけを読んだらさっぱりわからないのに、仕上がったら感動する。そんな作品をやってみたいですね」と構想を語っていた。
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