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DDT夏のビッグマッチ、大田区総合体育館大会が7月15日に開催される。DDT初進出の会場で、しかも特別企画として全席無料。いつもとは違った注目を集めそうだが、そこでDDT最高といえる対戦カードが決まった。メインイベントのKO-D無差別級選手権試合、遠藤哲哉vs竹下幸之介だ。

先に「大田区メイン」進出を決めたのは竹下。KING OF DDTトーナメントで圧倒的な力を見せつけて優勝し、挑戦権を掴んだ。ここで勝てば同王座4度目の戴冠となる。竹下は4月のニューヨーク大会で佐々木大輔に敗れ、ベルトを失った。遠藤はその大会中に「いつでもどこでも挑戦権」を行使してベルト奪取。初めてKO-D無差別級王者となっている。

遠藤は27歳、竹下は24歳。2人でタッグベルトを巻いたこともある。勝った相手は飯伏幸太&ケニー・オメガのゴールデン・ラヴァーズ。その時点から、竹下と遠藤はDDTの未来を担う存在として期待されてきた。そんな2人は過去にもシングルで対戦。竹下の王者時代、2018年に後楽園ホールで60分フルタイムドロー、両国国技館大会のメインでも対戦した。

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誰もが認めるライバル同士。竹下は「遠藤戦はそう頻繁にやるものではない」と語っている。そのキャリアにおいて、常に竹下が先を行っていたが、今回は遠藤がチャンピオン。新たなシチュエーションであることも含め、機は熟したと言っていい。遠藤は6月2日、松山大会で坂口征夫を相手に王座防衛。総合格闘技のバックボーンを持つ坂口の打撃、サブミッションに追い込まれたが、シューティングスター・プレスで3度目の防衛を決めた。

厳しい試合だったが、挑戦が決まっている竹下はリングに上がると「まだまだやれるやろ? 遠藤哲哉が出し切った上で楽しませられるのは俺だけや」。遠藤のポテンシャルとライバル関係の重要性を、誰よりも自分がよく知っているということだろう。

しかし「意気込みを語りにくい」部分もあると竹下。まだ行使されていない「いつどこ権」が残っているのだ。つまり遠藤がもう一度防衛しない限り、大田区でのライバル対決は“暫定”なのである。

ラス1の「いつどこ権」を持っているのは“大社長”高木三四郎。49歳でのKO-D無差別級史上最年長王座獲得、ビッグマッチのメイン出場に燃える高木は、万全な状態で遠藤のベルトを狙いにいくと宣言している。試合直後、疲労困憊のところで「いつどこ権」を行使し、タイトルマッチを行なうことも可能なだけに、挑戦者有利なのは間違いない。

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しかし遠藤は「いつどこ、使う勇気ないんだろ」と高木を挑発している。「万が一、億が一、俺に勝ってしまってベルトを巻くのが怖いんだろ?」。また竹下には「大田区のメインでてめえに勝つビジョンはもう出来上がってるんだよ!」。

遠藤vs竹下は、ビッグマッチのメインにふさわしいトップ対決だ。しかし49歳の高木がベルトを巻いて大田区のメインに登場する姿を見たいという古参ファンも多いのではないか。

高木は「いつどこ権」をいつ、どこで使うのか。それによって大田区大会の様相は大きく変わることになる。

(C)DDTプロレスリング

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