地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、黒木ひかり、久間田琳加、超特急のリョウガが出演。今回の“しくじり先生”は、お笑い芸人の紺野ぶるまだ。
素行不良で高校を中退したが、すぐに後悔し、通信制の高校に入り直して高卒の肩書きを手に入れた紺野。しかし、特にやりたいことがあるわけでもなく、アパレル系のアルバイトをしていた。
ある日雑誌を読んでいると、モデルのオーディションの広告が目に飛び込んできた。身長が170cmあり、組織に所属していない不安を強く感じていた紺野は「芸能事務所に所属できるんだ」と希望を見出した。
応募すると、すぐに合格の通知が届き「これでテレビに出れる!」と喜んだが、しばらくして、その事務所から届いたのは初期準備費用50万円の請求書だった。
明らかにおかしい請求だったが「ウチは大手の姉妹事務所だから」と言われ、何かに所属したいという欲求が強かったこともあり、お金を払ってしまった紺野。
所属したモデル事務所での仕事内容は、街で化粧品の試供品配り、居酒屋で新作タバコの試供品配りなど、モデルでなくてもできるようなアルバイトだった。「ここにいてもテレビに出られない」と悟った紺野は、数カ月で事務所を辞めることに。
再びフリーター生活に戻った紺野は、今度はスカウトされ、別の芸能事務所に所属。しかし、ここでも初期費用50万円の請求書が届いた。
「観ている方に言いたい」と視聴者に呼びかけ、「50万円なんてかかるわけないんだから!」と叫び、悪質なスカウトに注意を促した紺野。当時は自己顕示欲の塊で、スカウトマンに「スターになれるよ」「こんな原石初めて見たよ」と言われ、すっかり舞い上がってしまい、紺野は再び50万円を払ってしまった。
合計約100万円の損失と2度の失敗を経験して、ようやく紺野は「私はモデルになれないんだ」と気づいた。紺野は、もしあのままモデルを続けていたら「涙袋を爆発寸前まで整形して、一糸まとわぬグラビアをして、六本木をウロチョロして、金持ちのおじさんにもらったタクシー代のおつりで生きていくような女になっていた」と具体例を出し、笑いを誘った。