「中東地域では緊張の高まりが懸念されている。国際社会の注目が集まる中において、この地域の平和と安定に向けて日本としてできる限りの役割を果たしていきたいと考えている」。そう述べてイランに出発した安倍総理。 日本の現職総理がイランを訪れるのは1978年の福田赳夫総理(当時)以来、41年ぶりとなる。
 背景にあるのは核開発を巡るイランとアメリカの対立だ。先月、制裁を強めるアメリカがイラン近海へ空母部隊を派遣すると、イランは核合意の履行の一部停止し、事実上の濃縮ウラン増産を通告した。さらにアメリカが爆撃機をペルシャ湾に面したカタールに送り込むなどしたため、緊張が一気に高まっている。