大手化学メーカーの花王が、「人種差別を連想する」との指摘でキャンペーンサイトを閉鎖したことが話題になっている。
閉鎖したのは、12日に開設されたサイト「#BeWHITE」。家庭用洗剤の新商品販売にあわせて始まったプロジェクトで、新商品の洗浄力と働きやすい環境の“ホワイト企業”にちなんで「ホワイト」をアピールしたという。しかし13日、社内から「肌の色を連想させ人種差別につながる恐れがある」との指摘があり、プロジェクトを一時中断した。
アメリカで在住経験のあるアーサー・ホーランド牧師は「“BeWHITE”というと欧米の人は反応するのでは。アメリカにはいろいろな人種がいて、差別的に捉えられてしまう可能性もある」と指摘する。
一方、SNSでは賛否両論が巻き起こっており、「言葉狩りにもほどが。ホワイト石鹸はどうする?」「日本人の感覚だとホワイトで肌の色を連想する人は少ないと思う。言ったもん勝ちだし企業も毅然と対応するところはしてほしい」「このキャッチフレーズが肌の色を言っていると考える人こそ人種差別的思想があるのでは?」といった声があがっている。
なお、サイト閉鎖に関して花王広報部は「キャンペーン全体について、一部不適切な表現があったと判断し一旦休止をしました。本来は、みんなで協力して楽しくする家事を“ホワイト家事”として提案するキャンペーンでした。ただ、英語の『Be WHITE』が“様々な可能性を考えた場合、配慮に欠けていると受け取られかねない”と判断し、一時休止を決めました」としている。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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