病弱な王や幼い王が続き、王宮が揺らいでいた朝鮮時代初頭を舞台に、父の政敵の娘だということを知らぬまま美しい女性と恋に落ちてしてしまった主人公の苦悩と強い愛をドラマティックに描く朝鮮王朝版『ロミオとジュリエット』。果たしてふたりの運命の行方はー?
15世紀半ば、朝鮮王朝第5代王・文宗の時代。王の弟で野心家の首陽(スヤン)大君(キム・ヨンチョル)は、娘セリョン(ムン・チェウォン)を重臣キム・ジョンソの息子スンユ(パク・シフ)に嫁がせ、自らの地位を固めようと考える。そのことを聞きスンユに興味を持ったセリョンは、彼が自分の従姉妹である敬恵(キョンヘ)王女(ホン・スヒョン)の教育を担当することになったと知り、彼女と入れ替わって講義を聞くことに。目の前にいるセリョンが王女だと信じて講義をしていたスンユは、その生意気な態度に驚くが、やがて少しずつ心惹かれるようになる。一方、両家の婚姻で宮廷内のバランスが壊れることを恐れた文宗はスンユを敬恵王女の婿にしようと決意。怒った首陽大君は、態度を一転し、スンユの命を奪おうとする。
兄である文宗の死後、重臣たちを殺すクーデターを起こして甥で第6代王・端宗の力を奪い、ついには第7代王・世祖となった首陽大君。映画『観相師ーかんそうしー』にも登場したこの人物を軸に、彼が誰よりも愛する娘セリョンと、彼に家族を奪われたスンユとの究極のラブ・ロマンスが展開していく。
名家に生まれた秀才ながら、友人たちと遊び歩き、人生を楽しむ青年として現れるスンユを演じているのは、『家門の栄光』での御曹司キャラでブレイクして以降、『検事プリンセス』や『清潭洞<チョンダムドン>アリス』といったドラマに出演してきたパク・シフ。権力闘争の渦中に放り込まれた彼は、自分の愛した女性が父の命を奪った首陽大君の娘であることに気づき、激しいショックを受ける。序盤の美しく明るい姿から、父の敵たちの命を狙う刺客へと変貌していく複雑なキャラクターを力強く演じるパク・シフから目が離せない。
そんな彼への愛を貫くため、父の元を離れようとすることになるセリョン役は『グッド・ドクター』、『クリミナル・マインド:KOREA』のムン・チェウォン。好奇心いっぱいで、いたずらっ子のようだったセリョンが、やがて命がけで愛を貫こうとする女性へと成長していく姿を情熱的に見せている。
そのほか、王宮から追われた後も、弟である端宗を気遣い、王女としてのプライドを持ち続ける敬恵王女を『チャン・オクチョン』のホン・スヒョン、自らの野望を実現するために邁進する首陽大君を『クリミナル・マインド:KOREA』のキム・ヨンチョルが迫力たっぷりに演じている。スンユの父であるキム・ジョンソ役に『イ・サン』で第21代王・英祖に扮したイ・スンジェが扮しているのも、時代劇ファンとしてはうれしい。
『王女の男』はAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて6月28日(金)よる7時50分より放送
▶番組概要
『王女の男』
AbemaTV【韓流・華流チャンネル】
6月28日(金) 19:50 ~ 21:00
番組URL:https://abema.tv/channels/asia-drama/slots/8xZZyhnzLpntUX