病弱な王や幼い王が続き、王宮が揺らいでいた朝鮮時代初頭を舞台に、父の政敵の娘だということを知らぬまま美しい女性と恋に落ちてしてしまった主人公の苦悩と強い愛をドラマティックに描く朝鮮王朝版『ロミオとジュリエット』。果たしてふたりの運命の行方はー?
15世紀半ば、朝鮮王朝第5代王・文宗の時代。王の弟で野心家の首陽(スヤン)大君(キム・ヨンチョル)は、娘セリョン(ムン・チェウォン)を重臣キム・ジョンソの息子スンユ(パク・シフ)に嫁がせ、自らの地位を固めようと考える。そのことを聞きスンユに興味を持ったセリョンは、彼が自分の従姉妹である敬恵(キョンヘ)王女(ホン・スヒョン)の教育を担当することになったと知り、彼女と入れ替わって講義を聞くことに。目の前にいるセリョンが王女だと信じて講義をしていたスンユは、その生意気な態度に驚くが、やがて少しずつ心惹かれるようになる。一方、両家の婚姻で宮廷内のバランスが壊れることを恐れた文宗はスンユを敬恵王女の婿にしようと決意。怒った首陽大君は、態度を一転し、スンユの命を奪おうとする。