(左:ラストオーダー役の日高里菜、右:エステル=ローゼンタール役の久保ユリカ)
鎌池和馬のライトノベルシリーズ「とある魔術の禁書目録」のスピンオフ作品「とある科学の一方通行」のTVアニメが、いよいよ7月12日から放送開始となる。本編「禁書目録」からレベル5の超能力者として登場したアクセラレータと、ラストオーダーの2人が中心となったストーリーで、シリーズファンとしては待望のアニメ化だ。今回のアニメ化、さらにAbemaTVでの特番「月刊生アクセラレータ カウントダウンSP」の放送に際し、ラストオーダー役の日高里菜、エステル=ローゼンタール役の久保ユリカに単独インタビューを実施。本編スタートから10年目を迎える最新作への意気込みや思いを聞いた。
――日高さんは「とある」シリーズでラストオーダーを演じ始めて遂に10年目を迎えます。この度「とある科学の一方通行」がアニメ化されると聞いてどう思われましたか。
日高 「とある魔術の禁書目録」3期が始動したころに、「これから『一方通行』もやりますよ!」と伺って、本当に驚きました。
「一方通行」の漫画が出ていたのは知っていたので、もちろん単行本も読んでいました。2期から3期までの間、劇場版を挟んでしばらく空白になっていた「とある」シリーズのプロジェクトが再始動して急速に世界が広がっていくのは嬉しかったです。
アニメに詳しくない方でも、「とある」という作品は知っているというくらい知名度が高い作品なので、引き続き携われるのは純粋に光栄です。長く続いているシリーズですからファンの方もすごく多いので、その期待に応えなくちゃいけないというプレッシャーを感じながらやらせていただいています。
――久保さんはエステル=ローゼンタール役で初めて「とある」シリーズに参加されます。ご感想はいかがですか?
久保 鎌池(和馬)先生の作品は「あ、ルビがつくとこう読むのね」ということが結構あって、新鮮な感覚を覚えることが多いです(笑)。普段使うことが無い言葉や、カタカタがすごく続いたりする独特な表現を楽しみながら演じさせていただいています。
――確かに先生の作品はルビが特徴的ですからね(笑)
久保 最初は「アクセラレータ」も読めませんでした(笑)。
日高 普通はそうですよね(笑)。
久保 でも「いっぽうつうこう」とは読まないはずと思ったので、英語読みで「ワンウェイ」でいいのかなと思っていました(笑)。
――いままで鎌池先生の作品に触れたことはありますか?
久保 まだ私が声優の活動を始めたくらいのころに、「とある科学の超電磁砲」が曲も含めてめちゃくちゃ流行っていたので拝見しました。「とある科学の一方通行」もエステルを演じるのが決まってから全部読ませていただきました。
――本作品には、ラストオーダーやエステルの他にも多くの魅力的なキャラクターが登場します。気になるキャラを教えて下さい。
日高 私は菱形幹比古、蛭魅のきょうだいが気になります。アニメで初見の方は「このふたり絶対何かあるよね」と気になる存在になると思います。
久保 蛭魅はしゃべらないのですが、真野(あゆみ)さんは息を入れるアドリブでアフレコに参加しています(笑)。あとは幹比古さんが飴を食べながらしゃべるのですが、それがまた不気味さというか怖さを醸し出していますね。あと、私は純粋にラストオーダーが可愛くてめちゃくちゃ好きです。アクセラレータとラストオーダーの絡みは、見ていてすごくほほえましくて、ときめいちゃいますね(笑)。
――「とある科学の一方通行」では確かにアクセラレータとラストオーダーの絡みがかなり多くなりますね。この2人のアニメでの絡みを楽しみにしていたファンへ、今後の意気込みとメッセージをお願いします。
日高 ついにラストオーダーがヒロインになったので、可愛い癒しのシーンがたくさん増えました(笑)。アクセラレータも悪の象徴と言われているキャラクターでありながら、今回は主人公になって「禁書目録」ではありえなかった表情を見せるようになっています。
2人の会話もほっこりするシーンがたくさんあるので、ファンの方にはそこを楽しみにしていただけたらうれしいです。
久保 「とある」シリーズに初めておじゃまします(笑)。自分らしくエステルを演じられているかなと思いながらアフレコに臨ませていただいております。たくさんの人に楽しんでいただいて、エステルの魅力も知ってもらえたらうれしいので、放送を楽しみに待っていてください。
写真:中西
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