亀田興毅、“完全引退”を宣言 ヘッドギアを自らはずして意地を見せるも“那須川優位”は揺るがず
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 22日、『1000万円シリーズスペシャルマッチ 那須川天心vs亀田興毅』が行われ、キックボクシング界の“神童”でRISE世界フェザー級王者の那須川天心が、元ボクシング世界三階級王者の亀田興毅を相手に高いボクシング技術を披露。亀田興毅の1000万円獲得を阻止した。

 那須川は5月18日に実施された『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万』でも、元WBA世界スーパー・フライ級王者のテーパリット・ジョウジム、さらにそのテーパリットをダウン寸前にまで追いつめた藤崎美樹と対戦。それぞれの挑戦を退けている。

 その後に発表されたこのカードについて、亀田は那須川を「これからの格闘技界を盛り上げていく選手」と持ち上げながらも「自信がなかったらここには来ない」と自信に満ちたコメント。現役引退時にはスーパー・フライ級で、フェザー級の那須川より階級が下だった亀田は今回、“食トレ”と“筋トレ”で体重を増やしてこの一戦に臨んだ。試合は3分3ラウンドでヘッドギアあり、12オンスのグローブを使用する特別ルールで行われた。

 試合開始から亀田は現役時代さながらの低い姿勢でプレッシャーをかけたが、那須川が的確にジャブを当てて主導権を掴むと、フックをテンプルに命中させるなどして亀田をフラつかせる場面も見られた。

亀田興毅、“完全引退”を宣言 ヘッドギアを自らはずして意地を見せるも“那須川優位”は揺るがず
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 那須川優位のまま2ラウンドが終了すると、ここで予想外の出来事が。亀田がおもむろにヘッドギアをはずし、那須川も呼応するかのように同じ行動をとった。解説を務めた魔裟斗は「プライドでしょうね」と、亀田のプロとしての矜持からきた行動だと解説。

 ただ3ラウンド目も、ジャブを中心とした組み立てで那須川“優位”は揺るがず。対する亀田はガードを固めながら反撃の機会を伺うと、終盤になりようやく手数が増えたこともあり、パンチの応酬も見られたが、最後まで決定的な場面は訪れなかった。

 試合が終了すると2人はお互いの健闘を称えるように熱い抱擁。那須川は「この1戦を受けて下さった亀田興毅選手ありがとうございました」と感謝すると「男としての熱い気持ちを感じました」とコメント。

 一方の亀田は「天心君強いですよ」と手放しで称賛。試合前のインタビューでは、この試合を持って引退すると表明していたが、復帰の可能性について聞かれると「やめときます(笑)」と話し、完全引退の考えが変わらないことを改めて強調した。

(C)AbemaTV

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