陸自新屋演習場(秋田市)とむつみ演習場を配備候補地として導入が進められている地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」。しかし調査報告書のミスや住民説明会における防衛省担当者の居眠りなど、岩屋防衛大臣は釈明と謝罪に追われている。総額約4660億円かかるとみられているこの計画は、当初2023年度中の運用開始を目指していたものの、2025年以降にずれ込む見通しとなっている。
22日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』に出演した社民党副党首の福島瑞穂参議院議員は「秋田の新屋演習場の隣はスポーツセンターだ。周りに住宅もあるし、学校もある。しかも津波がやってくることもある。これが適地だとは全く思えない。ロッキード・マーティン社がハワイに作るレーダーの研究施設の費用について、日本に持ってくれと言った。"持つのか、持たないのか。持つのは問題だと思う"と本会議で防衛大臣に質問したが、答えなかった。ということは、2019年度だけで2345億円の予算が成立しているが、もしかしたら研究所のお金も入っているかもしれない。そもそもイージス艦は動けるけれども、地上のイージス・アショアは狙われたら動けない。そして萩市と秋田市というのも、グアムとハワイに向かうものを迎撃するためではないのか。つまり、日本のためというよりも、アメリカの基地を守るための施設を日本が買わせられるということではないか。日本はアメリカから武器を7000億円分爆買いする。去年よりも3000億円分も増えている。日米安保条約を肯定する立場の人でも正しいと思うのか」と問題提起。