映画『君の名は。』で東京暮らしの男子高校生・立花瀧の声を演じた神木隆之介と、田舎暮らしの女子高校生・宮水三葉の声を演じた上白石萌音が新作映画『天気の子』にあわせ、再タッグを組む。
アニメーション監督・新海誠の3年ぶりとなる新作『天気の子』が、7月19日に公開されることを記念し、テレビ朝日地上波では映画『君の名は。』を6月30日よる9時に放送。今回の放送に向けたPRスポットのため、神木と宮水三葉役の上白石萌音が2人そろって新たにアフレコに挑戦した。
2016年8月26日に公開され、国内興行収入250億円を突破した同作。新海監督ならではの繊細で美しい映像が世代を超えて支持され、2016年の興行収入1位、日本映画史上歴代2位という大記録を打ち立てた。音楽を担当したRADWIMPSの楽曲『前前前世』も大ヒットしたほか、ハリウッドでの実写映画化も決定するなど、世界中で大旋風を巻き起こし続けている。
主人公は、田舎暮らしの女子高校生・三葉(声・上白石萌音)と、東京暮らしの男子高校生・瀧(声・神木隆之介)。出会うはずのない2人は夢の中で互いの身体が“入れ替わる”という不思議な体験を繰り返すうち、いつしか恋に落ちていく。
今回の放送では、新作映画『天気の子』の映画冒頭シーンが初解禁されるほか、監督やキャストのサイン入りグッズなど、超貴重なプレゼントも用意。TwitterとAbemaTVでもリアルタイム連動も行い、共同企画として、よる8時45分より、特別番組『君の名は。ノチ天気の子実況特番』の生配信が決定した。同特番では、『君の名は。』のメインキャストである神木隆之介・上白石萌音のほか、『天気の子』のメインキャストである醍醐虎汰朗・森七菜も出演。ここでしかみられない貴重なトークを展開する。また、同日AbemaTVでは午後11時30分から新海監督の4作品「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」「雲のむこう、約束の場所」「星を追う子ども」が一挙放送される。
30日に放送される最新PRスポットでは、『君の名は。』の名シーンを編集しつつ、瀧と三葉の新たな声のやりとりを収録。アフレコ当日、スポット映像を見た2人は映像の持つ力に引き込まれたかのように、すぐさま瀧と三葉に戻り、コミカルかつ爽やかに息の合った掛け合いを披露した。
かねてから新海監督ファンを公言する神木は「僕にとって新海誠は“神”です。こういう風に世界が見えたらいいな、という世界を具現化してくださった憧れの人。だから、『君の名は。』は今でも夢のような作品です」とリスペクトを語り、上白石も「お仕事をする上でも日常生活を送る上でも、物事の見え方が変わった作品。きっと自分が携わっていなくても特別な一本になっていたと思います」と、この作品との出逢いがかけがえのないものだったことを告白。公開から3年を経た今もなお、2人の中で新海監督、そして『君の名は。』という作品が圧倒的な存在であることを明かしている。
【神木隆之介コメント】
――久しぶりに瀧を演じられましたが、感想は?
久しぶりだったので声が変わっていないかな、大丈夫かなと思いながら挑戦しました。上白石さんは“女神の声の持ち主”でまったく変わらないですね。上白石さんの声は、永久に不滅です!
――『君の名は。』は、ご自身の中でどんな作品ですか?
僕にとっては夢のような作品です。多くの皆さんに見ていただいた、ということもありますが、大好きなRADWIMPSさんと“共演”させていただきましたし、高校生のときから新海監督の大ファンだったので、今でも夢のような作品です。
――神木さんから見て新海監督はどんな方ですか?
こういう風に見えたらいいな、という理想の世界を具現化してくださった方ですね。映像もそうですし、セリフやモノローグにいたるまで“こんな表現ができたら素敵だな”と思える世界を作り出してくれた憧れの人。なので、僕にとって新海誠は“神”です。でもお会いしたら気さくで本当に丁寧な方なんですよね。『天気の子』もとても楽しみです!
――公開から時を経た今だからこそ、「忘れられない」と思うセリフや場面は?
「あれ? オレ、こんなところで何してんだ?」というセリフが後半にあるのですが、その声のかすれ具合にすごくこだわったことを覚えています。映像がブラックアウトしたところに僕の声だけが響いてくるシーンなのですが、目覚めたばかりだけど柔らかすぎることなく、かといってひとりのシーンなので声を張りすぎても…と、どう言うべきか試行錯誤しました。ぜひ、そのシーンだけは料理や食事の手を止めていただき、照明を暗くしたりしてご覧いただきたいです(笑)。
――視聴者のみなさまへメッセージを!
自信を持っておススメできる作品なので初めて見る方ももうすでにご覧になった方も、ただ純粋に楽しんでいただければうれしいです。もしかしたら次の日、誰かと入れ替わっているかもしれないです(笑)。あとは、RADWIMPSさんと一緒に歌いながら見てほしいです。これは映画館ではできないことなので、ぜひご自宅で…!
【上白石萌音コメント】
――久しぶりに三葉を演じられましたが、感想は?
久しぶりでしたが、ファンのみなさまに、“あ、三葉だな”と思っていただけるように演じたつもりです。2人で声を合わせて本編を録ったのは3年以上前ですが、神木さんとのお仕事はやはり安心感この上ないです。今回も「せーの!」で合わせて言うセリフが多かったのですが、“僕についてきて”的なブレスを取ってくださったので、すぐに3年前の感覚が戻りました。ああ、こうやって2人で瀧と三葉を演じていたな…と当時を思い出しました。
――『君の名は。』は、ご自身の中でどんな作品ですか?
自分が携わったことを抜きにしても、私はこの作品が本当に大好きなんです。公開は3年前なのに今でも「『君の名は。』を見たよ!」という声をたくさんいただきますし、そのたびに私、「ありがとうございます」より先に、「ホント、いい作品ですよね!」と畳みかけてしまうんです(笑)。お仕事をする上でも日常生活を送る上でも物事の見え方が変わった作品。きっと自分が携わっていなくても特別な一本になっていたと思います。
――上白石さんから見て新海監督はどんな方ですか?
こんなふうに“日常”を見ることができるんだなと教えてくださった方ですね。私は出身が田舎で、本編のアフレコのときはまだ東京が好きになれない時期だったんです。渋滞ってイヤだな、アスファルトって味気ないな…なんて思っていたときにこの作品と出会い、「車が並んでいる様ってなんてきれいなんだろう」「輝いているアスファルトって美しいんだな」という発見を新海さんの視点から教えてもらった気がします。新海さんがそれを絵にできるのは、普段から小さなことや普通の感覚を大切にされているからだと思います。
――公開から時を経た今だからこそ、「忘れられない」と思うセリフや場面は?
おばあちゃん役を演じてくださった、市原悦子さんのことが思い浮かびます。市原さんは声で“思い”や“証”を残してくださいました。それを同じ場で聞くことができた幸せを実感しますし、それはこれからも日々増していくんだろうなと感じています。この作品には胸に迫るセリフが詰まっているのですべての声や言葉から思いを感じ取っていただけたらうれしいです。
――視聴者のみなさまへメッセージを!
おうちでくつろぎながら楽しんでほしいですね。『天気の子』の映像も流れるので、我々、“新海ファン”としては絶対に見逃せない放送です!
【映画『君の名は。』あらすじ】
1000年ぶりとなる彗星の来訪を1カ月後に控えた、日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(声・上白石萌音)は、憂鬱な日々を送っていた。町長である父の選挙運動や、自らの家系である神社の古き風習……。三葉にとってはすべてが嫌でたまらなく、日々、都会への憧れを強くしていた。そんなある日、三葉は自分が東京の男子高校生になる夢を見て、念願の都会生活を満喫! しかもその不思議な夢は度々、繰り返されるようになった。
一方、東京で暮らす男子高校生・瀧(声・神木隆之介)も、山奥の町に住む女子高校生になる、という奇妙な夢を見ることが多くなっていた。やがて、自分たちの身体が夢の中で入れ替わっていることに気づいた2人。お互いにメモを残すことにし、力を合わせてその状況を乗り切っていく。
ところが2人の気持ちが打ち解けてきた矢先、入れ替わりが突如、途切れてしまい…!?
(C)2016「君の名は。」製作委員会