地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、女優の真野恵里菜、女優の武田梨奈、モデルの高橋アリスが出演。今回の“しくじり先生”は、RISE世界フェザー級王者・格闘家の那須川天心だ。
2018年の年末、世界一のボクサー、フロイド・メイウェザーとの戦いにおいて、1RでTKOされ大号泣した那須川。対戦前、那須川はメイウェザーのことをあまりよく知らなかったといい「メイウェザー? 勝てるっしょ」と自分の実力を過信。完全にメイウェザーを舐めていたという。
メイウェザーと試合をすることになったきっかけは、父親の「メイウェザーと試合やるか?」という一言だった。一度もKOされたことのない史上最強のボクサーとの試合は、普通すぐに答えが出せるものではないが、那須川は「いいよ~」と即答。
メイウェザーとは競技も階級も違ったが、「格闘家なら来たチャンスは絶対に断らない」というポリシーと、「頼まれるとOKしちゃう」という性格から、2人の対戦が実現した。
那須川は、メイウェザーの人間性を「世界一稼ぐ、超わがままな超やべー奴」と紹介。過去には、ラッパーの妻を口説いてトラブルになったり、元恋人の携帯電話を盗んで逮捕されたりなど、問題行動を起こしている。
こうしたメイウェザーのキャラクターは那須川との試合でも表れ、試合が決まった後にSNSで「(那須川と)試合やるなんて言ってない」と発言するなど、世界を振り回していた。
自分に有利なルールでしか試合をしないメイウェザー。那須川との試合もキックなしのボクシングルールで行われることに。これについては那須川は覚悟していたといい、「どんなルールでもやります」と宣言。しかし、ここから那須川はどんどんメイウェザーにペースを握られてしまうことになる。
記者会見では、那須川は「羽織袴で臨んでメイウェザーにかましてやろう」と密かに考えていたが、メイウェザーサイドは「ふざけた格好なんかせず、お互いスーツで正装するのがスポーツマンだろ」と言ってきた。一理あると納得した那須川は素直にスーツを着て行ったが、メイウェザーは1時間も遅刻した上にジャージ姿だった。
また、試合の1週間前にはメイウェザーから「キックしたら1発罰金5億円ね」と言われ、契約まで交わすことに。得意分野を封じられたものの、那須川は「キックはしないけどフェイントしちゃおう」と契約書の“隙間”を突いた作戦を思いつく。
しかし、メイウェザーはそれを予想していたかのように、今度は試合直前になって「足でフェイントしたり、ジャンプしたら罰金5億円ね」と言ってきた。フェイントを練習してきたこともあり、作戦変更を余儀なくされ、内心「やばいな」と焦る那須川。ペースを完全に崩された状態で、那須川は本番を迎えてしまったしくじりを明かした。
那須川の授業に、AbemaTV視聴者からは「しくじりじゃない、挑戦」「しくじってないよ」「メイウェザーとやるだけすごい」など、励ましのコメントが殺到。そのほか「そんなこと言われたら集中できない」「ウエイト差ありすぎ」「5億はやばい」「脅しだ」とメイウェザーの対応に驚きの声が相次いだ。
番組はAbemaビデオ(期間限定・無料)で視聴可能。