AbemaTVで6月28日、生放送新番組「アベマde週末ボートレース~Friday」がスタート。その番組内のワンコーナー「シンデレラの素顔」で、女子ボートレーサーの大山千広が母への思いを語った。
2018年最優秀新人賞を受賞した大山は、母・博美も元ボートレーサー。幼少期は「家にいなくて嫌だったし寂しかった」と感じたものの、自慢のカッコいい母の背中を見るうち、いつしか自身もボートレーサーを志すようになった。デビューは2015年。翌年、地元若松で尊敬する母を豪快にまくって水神祭を飾った。「これは通過点。技量が上がっていない」。大山は初1着にも満足せずに、努力を重ねる。そんな大山を間近で見る福岡支部の先輩・竹井奈美は「常にレースのことを考えている。どこまででも上に行けそうなので、福岡支部を引っ張ってほしい」と期待を寄せる。
原点は高校時代だ。「人よりもやるのが勝ちたかったら当たり前」。陸上に明け暮れた当時の考えが、今も根底にあるという。そのひたむきな姿に、多くのファンが魅了されているのだろう。「自分にファンがいるのは変な感じで慣れないが、頑張ろうという支えにはなる。走りが好きと言われたら嬉しい」。照れながら答えた大山は2018年に浜名湖のヤングダービー、芦屋のレディースチャレンジカップで優勝戦進出を果たすも、「旋回の技術、エンジン出しが足りない」とさらなる高みを目指す。その理由は家族への感謝だという。「母は辞めてしまったけど、私が走ることで喜んでもらえたり、ワクワクしてもらえたらいい」。目標は年末のクイーンズクライマックス。真のトップレーサーになるべく、大山の挑戦は続く。
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