将棋の王位戦七番勝負第1局が7月3日、愛知県名古屋市「か茂免」で午前9時から始まった。初防衛を目指す三冠保持者・豊島将之王位(29、名人、棋聖)と、初タイトル奪取に燃えるベテラン木村一基九段(46)という注目のシリーズだ。
豊島王位は昨年度、棋聖位で自身初タイトルを獲得した後、この王位も獲得。さらに今年に入って名人にもなり、一気に三冠を保持して棋界の頂点に立った。現在は竜王、王座といったタイトルでも挑戦権獲得の好位置につけている。木村九段は挑戦者決定リーグ紅組をプレーオフの末に勝ち抜くと、挑戦者決定戦では第一人者の羽生善治九段(48)を下して、番勝負に到達した。1997年4月プロ入りのベテランが、悲願の初タイトルに挑む。
本局の持ち時間は各8時間の2日制。先手は振り駒の結果、豊島王位。1日目を終えたところで封じ手が行われ、翌日の午前9時から再開する。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
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