ノートに謎の一文とTwitterに不思議なリプライを残し、娘が失踪…母親「声を聴かせて欲しい」
番組をみる »

 「私は、皆の神様になります。」そんな言葉を残し、失踪した女性がいる。

 山野下せい香さん(現在22歳)。身長161cm、体重45kgのやせ型で、メガネを外しても生活可能な視力で、笑うと下の前歯にある虫歯が目立つという。昨年7月4日夜、千葉県佐倉市の実家で母親のあゆみさん(仮名)がその姿を確認したのを最後に、行方が分からなくなっている。持って出たのは貯金箱の中にあったお金だけ。確認できた範囲では、服や下着も持ち出しておらず、家の鍵も置いてあった。

 警察には当日に捜索願を出し、警察も交際相手に話を聴くなどしたが、「調査は打ち切っているような形。何回も足を運んでお願いしているが、なかなか動いてもらえなくて、時間が経ってしまっている。どうすれば捜査してくれるのかが分からず、1人で悩んでいる」(あゆみさん)。

ノートに謎の一文とTwitterに不思議なリプライを残し、娘が失踪…母親「声を聴かせて欲しい」

 今も失踪当時のまま残されている部屋には、ハリネズミやゲーム、そして1冊のノートが残されている。「かってに居なくなってごめんね 笑ってくれてありがとう はげましてくれてありがとう 私は、皆の神様になります。ラビ(ペットのウサギ)も(妹も)ママもパパも皆幸せになって下さい ママ、(妹)めいわくかけてごめんね。まよったけっかがこれだった。さいごに笑ってる姿見れて良かった (妹の彼氏)と仲良くね。本当にありがとうね」。

 「ちょっと考えたくないが、やっぱりもう死んじゃったのかなという気持ちでいる。そういうことを考えたり。あとはどこかでみんなに迷惑をかけないようにやっているのかな」。あゆみさんはこの一文から、どうしても自殺をイメージしてしまうという。傍証はある。娘を最後に見た日のTweetだ。「とりあえずあれを買いに行こう…」「こう見るとめっちゃ買い込んだな…まぁ!効果はあるだろ!とりあえず時間待つか…」。これらの投稿について、あゆみさんは「薬のこと、多分。睡眠薬だと思う」。実際、残された財布には睡眠改善薬の購入履歴が載った薬局のレシートがあった。合計で48錠分。薬剤師の尾辻利章氏によると、成分は弱めとは言え、アルコールなどと一緒に大量に摂取すれば命の危険もあり得るという。

ノートに謎の一文とTwitterに不思議なリプライを残し、娘が失踪…母親「声を聴かせて欲しい」

 失踪の前日まで、自殺を思いとどまらせようとするツイートもあった。せい香さんは納得する様子を見せていたが、なぜか失踪の翌日以降、相手からのツイートは途絶えている。

 「以前付き合っていた彼氏に対して、仲良くしたいという気持ち、一緒に暮らしたいという気持ちを、うまく伝えられなかったのがショックだったようだ。私も"みんなそうだよ。恋愛するとそういうことをみんな経験しているから。せい香だけじゃないよ"とフォローしたが、その時は感情が出ていて止めようがないというか。一生懸命に話をして、納得させようとしていたが、なかなか思うようにいかなかったというのが現実だった」(あゆみさん)。

 それでも、あゆみさんは希望を捨ててはいない。せい香さんがゲームのコミュニティで知り合ったと思われる人物からの「消えたら…一貫の終わりなんだぞ…?もっと生きようと思えよ…」「一人で消えるなんて思うんじゃねーよ…約束が違うだろ…!」とのメッセージに、「私たちが知らない間に支えられているのかなと感じ取れる」と話す。

ノートに謎の一文とTwitterに不思議なリプライを残し、娘が失踪…母親「声を聴かせて欲しい」

 残されたスマホを分析したITジャーナリストの三上洋氏は「失踪当日の23時まで操作の履歴が残っていた。睡眠薬を購入する直前、やはり睡眠薬、自殺というキーワードで検索、買いに行くための下調べを随分していたようだ。もう一つ、特徴的なのは失踪した3日後の約束をしていたこと。お母さんからの情報で、紙のカレンダーにも"7月8日10時、佐倉集合"とあったということだが、スマートフォンのメモ帳にも"7月8日、佐倉集合"とあった。一方、約束した相手に対して、行きたくないんだとLINEで送ってもいる。それでも失踪した後の予定を書いているということは、希望が持てるのではないか。ただ、気になるのは彼氏さんと思われる方と公開のリプライでやり取りの最後に、彼女は相手をブロックしている。つまり、ツイッターを閉じる時にブロックしたのではないか。彼に対する思いをそこで断ち切るような操作をしたのかもしれない」と指摘。

 元埼玉県警捜査一課の刑事で、デジタル捜査班でスマホのログ解析など行ってきた佐々木成三氏は「ゲームで知り合った方と一緒にプレイしたり、情報交換をしている。このゲームのデータを別の端末に移行した場合、元の端末ではプレイできなくなる。仮にそうなっているとすれば、新しい端末にデータを移行している可能性もある。また"神様"というキーワードはLINEのやりとりの中にも何件か見られた。"ゲームの神様"とういう意味合いもあるかもしれない」と推測した。

 さらに、ツイッターでやり取りしていた相手が、せい香さん自身であった可能性も浮上した。アカウント作成時のメールが、せい香さんのスマホから見つかったのだ。つまり、もう1人の自分を演じ分けて、Twitter上でのやり取りをしていたことになる。

 佐々木氏も「彼氏と共通の知人と思われるアカウントは別にあった。自分の隠したい、バレたくない書き込みをするために、本アカウントと裏アカウントを持つ方はしばしばいらっしゃる。今回のように本アカウントと裏アカウントでわざわざダイレクトメッセージをやりとりするのは珍しいが、そのやり取りをスクリーンショットして彼氏に見せていたようだ。つまり、彼氏に何かのメッセージを伝えるために、こういうことをしていたのかもしれない」。

ノートに謎の一文とTwitterに不思議なリプライを残し、娘が失踪…母親「声を聴かせて欲しい」

 あゆみさんは「元気な姿を見たいのと、声を聞きたい。どうしても場所を教えたくないというなら教えなくてもいいが、元気でやっているよという声でもいいので、伝えて欲しい」と、せい香さんに向けて訴えかけた。

 千葉県佐倉警察署の連絡先は「043-484-0110 (代表)」。AbemaTV『AbemaPrime』公式アカウントでも情報を受け付けている。「#アベプラ」を付け、投稿してほしい。

「まさか普通に会話した日にいなくなるなんて...」去年失踪した山野下せい香さんを探しています
「まさか普通に会話した日にいなくなるなんて...」去年失踪した山野下せい香さんを探しています
 「私は、皆の神様になります。」そんな言葉を残し、失踪した女性がいる。  山野下せい香さん(現在22歳)。身長161cm、体重45kgのやせ型で、メガネを外しても生活可能な視力で、笑うと下の前歯にある虫歯が目立つという。昨年7月4日夜、千葉県佐倉市の実家で母親のあゆみさん(仮名)がその姿を確認したのを最後に、行方が分からなくなっている。
「息子の安否だけでも知りたい」7年前失踪した佐藤智広さんを探しています
「息子の安否だけでも知りたい」7年前失踪した佐藤智広さんを探しています
 「トモの声が聞きたいというのが一番。顔も見たいし、安心させてもらいたいという気持ち。トモからの連絡が欲しい。元気だよ、という声だけでもいいので…」  7年、当時13歳だった息子が自宅を飛び出して失踪。今も行方が分かっていない佐藤智広さん(現在20歳)の母・舞さんはそう訴える。
「定期的にお金を引き出している」2年前失踪した石垣浩史さんを探しています
「定期的にお金を引き出している」2年前失踪した石垣浩史さんを探しています
 毎月引き出される預金こそ失踪した息子が生きている証だと信じ、行方を探し続ける家族がいる。  現在26歳になる石垣浩史さんは、2017年8月13日、「お盆休みが取れたから帰省する」と静岡の両親にLINEで連絡を入れたあと、1人暮らしをしていた埼玉県越谷市の自宅アパートから失踪した。