将棋の王位戦七番勝負第1局が7月3・4日、愛知県名古屋市「か茂免」で行われ、豊島将之王位(名人、棋聖、29)が、木村一基九段(46)に99手で勝利し、初防衛に向けて順調なスタートを切った。
 横歩取りの出だしから始まった対局は、先手の豊島王位が軽快に指し進める中、木村九段は1日目から持ち時間を長く使う展開に。2日目に入り、確実に優勢を築いた豊島王位が、受けの巧手として知られるベテラン棋士の反撃を許さず、しっかりと勝ち切った。持ち時間でも、8時間のうち3時間14分残すという快勝だった。