「世の中には修正申告がある。もし税務申告ができていないんだったら、すぐにでもさせてあげて。吉本か誰かのアドバイスを受けているかもしれないけれど、脱税になったら取り返しがつかなくなる」。
4日放送の『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏が、"闇営業"問題で処分を受けたお笑い芸人たちについて真剣に訴えた。
「宮迫さんとは仕事に一緒に仕事をしたこともある」という橋下氏。「宮迫さんが金銭の授受について嘘をついたのは確かに問題だったし、反社会的勢力だと知ってて仕事を受けたとしたら、今の時代、絶対アウト。でも、反社会的勢力の排除チェックやっているはずのホテルでの宴会ということになれば、大丈夫だと信じてしまったとしても仕方がないと思う。テレビ局がスポンサーを気にして交代させるのは仕方ないけれど、違法でも犯罪でもないんだったら、吉本はサポートすべき。ただ、気になっているのは税務申告の問題。タレントが現金を受け取っていたとして、ちゃんと申告していなければ、脱税になる。犯罪性はないとはいえ、これは言い訳できない。僕だって修正申告をして、"申告漏れ"だと報じられたことがある。『行列のできる法律相談所』で紳助さんに"脱税弁護士~!"って茶化されたけど、脱税ではなく、申告漏れで、修正申告しているから問題ないということで、僕はそのまま出演することができた。政治家だって修正申告はよくあるんだし、宮迫さんたちも問題があれば早く修正申告してほしい」。
その上で橋下氏は「独占禁止法でタレントの権利を守っていこうという流れもあるし、仕事を貰えていない芸人さんが自分で仕事を取ってくることまでは禁じることはできないと思う。一方、事務所を通していれば、やばい仕事であっても責任転嫁できるわけだし、その防波堤という意味での事務所の役割は大きいと思う。よく芸人さんたちは"吉本の取り分が多い"とかネタにしているけれど、そこには"保険料"という意味合いもある。そういうことをもう一度考えてみてほしい」と話した。
また、当初「地上波みたいなネタを話す必要はない」と語っていたゲストの猪瀬直樹氏も、「俺だってフリーランスだから、気持ちは分かる」として、「どういうとこから招かれたのかわからないようなことはいっぱいある。だから気をつけないとだめだよね。最初は誰だって無名だし、有名になれば給料は増えていくかもしれないけれど、その準備期間は何も保障がない。だからこその競争のシステムだとも言えるけれど、6000人もいるんだったら、末端の芸人はろくに給料もらっていないと思うし、事務所が生活の保障をしてくれないなら自主営業もするしかない。そういう意味も含めて、吉本のコンプライアンスは近代的じゃないと思う。先輩が指導してくれればいいけど、やっぱり自分がどうなるかもわからないような人生を送っている頃は、税金の申告の仕方だってわからないはず。そして、地上波はいじめすぎだよ。ピエール瀧だって同じ。そんな品行方正な奴ばっかりじゃないし。はっきりいってメディアがおかしいよ」と熱く語っていた。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)








