15日に東京・大田区総合体育館で行われた“文化系”プロレスDDTのアイアンマンヘビーメタル王座決定戦において、お笑いタレントのクロちゃんが“日本一の美女レスラー”こと上福ゆきの「ヒザを舐める」公開セクハラに及び、会場を一時騒然とさせた。
クロちゃんは大会への参戦にあたって「ギャルと闘いたいしん」と要求を突きつけており、東京女子プロレスに所属する上福ゆきに白羽の矢が立った。上福は一昨年の夏にマットデビューを果たして以降、その容姿と抜群のスタイルからグラビアアイドルとしても活躍している。一部ファンからは“パリピレスラー”とも言われており、ギャル好きのクロちゃんにとっては格好の相手。事前に行われた記者会見で興奮を抑えられないクロちゃんは「ヒザ舐め」宣言をすると、さらに「どこを舐めて欲しい?」と言い放った。その言葉どおり、リング上で上福が遭遇した惨劇によって、クロちゃんの執念深さ、ギャルに対する執着心が改めて浮き彫りになった格好だ。
試合後にインタビューに応じた上福は「生理的にホントに苦手で、このコスチュームお気に入りなんですけど、ベロベロ舐められちゃって……ほんとに嫌ですぐ洗いたい」と漏らした一方で「東京女子に入ってからというもの、パリピ的なことはもちろん、男性とのそういうことも全くない。別にクロちゃんがタイプなわけじゃないけど、久々に男性とヘンなことになって、『あぁ、こんな感覚あったな』と懐かしい感じもしたし、(クロちゃんに)久々に男を感じてしまいました」と複雑な心境を明かしている。
では、大勢のファンの前で、さらに神聖なリングの上で奇行に及んだクロちゃんは、今回の件について何を思うのか。上福の話を聞いた後、本人を直撃した。
「かみーゆ(上福の愛称)はヒザを舐められたのが初めてで嫌だと言っていた。でも、その嫌は“心からの嫌ではない”と感じた。ギャルに多いけど、じつはどこかで楽しんでいる感じ。リングを下りた後も追いかけて行ったら、まさにそんな様子だったしん」
相変わらずの自分都合の解釈とポジティブ思考を発揮するクロちゃんは、さらに「ヒザは舐めたけど、キスはできていない。よく『嘘つき』と言われるけど、嘘をつくことは大嫌い。有言実行し、嘘つきの汚名を返上するまでは終わることはできない」と続け、リマッチの可能性を示唆した。
■ヒザ舐めは歴とした必殺技。彼女には“僕という毒”が必要
今回披露した「ヒザ舐め」はクロちゃんの代名詞の一つとなっているが、そもそもヒザを舐めるという行為にはどのような意味があるのか。そんな基本的な疑問すら生じてくる。その意味を本人に問うと「ヒザ舐めは“ただただ気持ち悪い”と言われますけど、単に欲求を満たすためにやっていると思ったら大間違い。ちゃんとダメージを与えていますからね」と豪語したクロちゃんは、次のように捲くし立てた。
「舐められたところが痒くなる、痛くなる、そして立っていることすら難しくなって、動きが鈍くなる。精神的なショックも大きく、有利な展開に持ち込むことができる正真正銘の必殺技だしん」
ヒザ舐めの効果を真顔で語ったクロちゃんだが「久々に男を感じてしまいました」という上福の感想をぶつけると、表情が一変。声のトーンも高くなった。
「ははぁ~ん、危険ですね(笑)。やっぱりな、とは思ってましたけど、点と点が線になって繋がりました。それにレスラーとしてもう一つ上を目指すためには刺激も必要。今回のヒザ舐めは、かみーゆにとっては劇薬。クロちゃんという毒を入れたことで、かみーゆが今、変化しようとしている。ターニングポイントにおいて、僕という存在が必要なんですよ。そうして成長したかみーゆを、僕が正々堂々と倒す。そして戦いが終わった時、かみーゆは僕に告白をするんじゃないですかね」
妄想ばかりか「再戦」が既定路線のような口ぶりで話したクロちゃんだが、今回のヒザ舐めには不満もあるようだ。舞台となったアイアンマンヘビーメタル王座決定戦は、一定時間ごとに選手が次々と入場するバトルロイヤル形式で行われた。そのため「邪魔が入った」というのが、クロちゃんの言い分だ。しかし次戦に向けては“抜かりない”と自信をのぞかせる。
「最近になり、身体能力を高めるためにボルダリングを始めました。ボルダリングは体幹はもちろん、手や腕の力も鍛えることができる。今まではヒザ舐めを半ばにして逃げられたこともあったけど、今度こそ、一度掴んだら逃がさない。かみーゆは『眠れないかもしれない』とも話していたみたいだけど、悪夢ではなく、しっかりといい夢に変えてあげるしんよ」
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