EXILE HIROがエグゼクティブプロデューサーを務め、別所哲也(ショートショート フィルムフェスティバル & アジア代表)企画&プロデュースのもと、作詞家・小竹正人の詞の世界観を映像化する『CINEMA FIGHTERS project』が、第三弾を迎えた。

 『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』と銘打たれた本作では、『Beautiful』、『魔女に焦がれて』、『On The Way』、『Ghosting』、『海風』という5篇のオムニバスから構成されている。AbemaTIMESでは『On The Way』に主演する今市隆二『Ghosting』に主演する佐野玲於にそれぞれ話を聞いた。第一弾に佐野、第二弾に今市と2週にわたりインタビューをお届けする。

 『On The Way』は、NPO活動をしている母の代理でメキシコへやってきた健太(今市)の物語。アメリカを目指す隣国からの移民のために、食事や衣類を提供している移民センターを訪れた健太は、面倒くさがりながらも手伝いを続ける。その中で命がけで国境を目指す人々の姿を目の当たりにした彼は、思わずある行動に出る。メガホンを取ったのは、『CINEMA FIGHTERS project』第二弾でEXILE TAKAHIRO主演の『カナリア』を手掛けたほか、長編『トイレのピエタ』、『ハナレイ・ベイ』などの名作が記憶に新しい松永大司。映画初主演かつ演技初挑戦となった今市の瑞々しい感性をつぶさに捉え、舞台となったメキシコの地の荒々しさと雄大さまで刻み込んだ。単独インタビューでは、今市が松永監督に「相当くらった」日々を屈託のない笑顔で、愛おしそうに振り返った。

松永監督との初タッグ&演技初挑戦は「相当くらった」

――オフラインを拝見させていただいたんですが、後半に向けての今市さんの表情など、とにかく心に迫るものがありました。

今市: ありがとうございます!自分、実はまだ観られていないんです(※取材日時点で未完成)。撮影中も、1回も確認しませんでした。

――モニターをご覧にならなかったんですか?

今市: はい。松永監督とはいい信頼関係の中で撮影できたので、全部監督に委ねました。撮影中は見る必要もないかなと思ったんです。

――松永監督との信頼関係は、いつ頃から築けたんですか?

今市: 作品に入る前に、ふたりきりで1度食事に行き、作詞家の小竹さんを含めても1度行かせていただいたので、計2回ご一緒させていただきました。そこで仕事のことからプライベートまで、結構深いところまで話したんです。その中で信頼関係を築けました。撮影が始まる初日前夜にも、監督とダニエル(役のフランシスコ・ニコラス)と自分の3人でセリフ合わせのために集まったんですけど、そこでもまた深い話ができました。だから、すごくいいモチベーションで臨めたというか、松永監督のためにも作品をよくしていければ、という思いもありました。

――いい雰囲気のまま撮影に入れた、ということですね。

今市: 松永監督が撮影のときは「怖い」という話は、周りから聞いていたんですけど、プライベートのときはまったくそうじゃなかったから、あまり信じられなかったんです。いざ撮影になって、本当に集中されている姿を見て圧倒されました。きつく言われるところは結構言われましたし。その松永監督の雰囲気に、チームの士気が上がっていい作品になっていくんだと思いました。

――今市さん、演技初挑戦ですよね?

今市: そうです。…結構くらいましたね。

――普段のアーティスト活動の中では、なかなか「くらう」ことはないのでは?

今市: そうですね、なかなかないです。初日の最初のシーンは……相当くらいました。15テイクくらいやり直したんですけど、結局その場でセリフもカットになるか、ならないのか、という状態になってしまって。時間がそのまま過ぎていってもしょうがないから「次のシーンいくぞ」となったとき、すごく不甲斐ない気持ちになって、「初っ端からこれか…」とは正直、思いました。

けど、初日を終えた頃には、すごく達成感があったんです。というのも、監督は嘘をつかない方なので、次のシーンからは「いいの、撮れた!」という表情をされて、子供みたいに喜んだりもされたんです。それを見て自分も「本当によかった!」とホッとする感じでした。一生懸命やったのは、間違いないです。

――健太は物語の中で成長していきますが、今市さんの演技の進化も同時に堪能できる感じですね。

今市: 撮影は基本、順撮りだったので、自分にとってはよかったのかもしれません。終盤にメインというか、すごくいいシーンがあったんですね。「そのシーンをいつ撮るんだろう…」というのは、ずっと心がソワソワしていて。トータルで4日間撮影期間があって、当初は3日目に撮る予定だったんですけど、天候の関係で、そのシーンだけ最後の4日目になりました。ズレたことによって、最終日に気持ちを持っていけたので、結果よかったなと思っています。

ソロ活動を経ての変化「表現の幅を狭めなくてもいいのかな、って」

――根本的なお話になってしまいますが、これまで今市さん以外の三代目 J SOUL BROTHERSメンバーは演技もされていますよね。一方、今市さんは踏み込んでいなかったわけですが、ここへきて『On The Way』の出演とは、何か心境の変化があったんですか?

今市: もともと映画は大好きでした。普段も休みがあったら結構観ています。アーティストになる夢は最初からあったんですけど、大きさは違えど、「人生に1回くらいは映画に出てみたいな」という気持ちが漠然と心のどこかにありました。でも、やっぱりアーティストをやっていくのは生半可なことではできないので、歌の道をこれまでは突き進んできました。意識が変わったのは、去年でしたね。その時期、自分はソロ活動を活発にやっていて、アルバムを作ったり、ツアーもやったりしたんです。作品において、すべて海外のクリエイターとやったことが、自分の価値観を変えてくれることになりました。6本撮ったMVはすべてLAで撮影をしましたし、楽曲制作やホームステイもしたりして刺激を受けました。

――ソロでの活動が、アーティスト以外へも目を向けるきっかけになった。

今市: 海外の方は、演技すること、歌うこと、パフォーマンスすることに垣根がないじゃないですか。日本は…というか僕は、俳優は俳優、歌手は歌手、と決めがちだったんです。けど、垣根がないことに気づいたときに、自ら表現の幅を狭めなくてもいいのかな、と思えました。気づけば、自分のソロのMVもセリフはないんですけど、ストーリー仕立てで演技っぽいこともしていて、すごく楽しかったんです。今お話した内容をHIROさんや小竹さんに伝えて、今回出演する流れになりました。

――よくわかりました。では俳優として、記念すべき第1作目ですね。

今市: そうですね、はい。『On The Way』では楽曲も自分のソロ曲『Church by the sea』を使っていますし、すごく恵まれているなと思います。

メキシコの空港で『Church by the sea』を聴いて…こみあげる想い

――ご自身の曲から広がりを見せるショートフィルムの世界については、どう感じていますか?

今市: 楽曲からインスパイアされて監督が作品を作るこのプロジェクト自体が面白いと思っています。『Church by the sea』は、作るのにも結構時間がかかっていて、自分の想いもかなりあるんです。だからこそ、「どんな作品になるのかな?」、「撮影はざっくりLAかな?」と思っていたりもしていました。でも、ふたを開けてみたらメキシコだったので「メキシコなんだ!」みたいな(笑)。ストーリーがこの土地にすごく合っていたので、監督に委ねて撮ってよかったなと、すごく思いました。

――撮影前と後で、曲の印象は変わりました?

今市: はい。全部撮り終えて日本に帰るとき、メキシコの空港で何気なく『Church by the sea』を聴いたんです。自分でも驚いたんですけど、めちゃくちゃ曲の聴き方が変わっていました。自分が演じた後に聴いたら、なんか…すごくよかったんですよね…。『CINEMA FIGHTERS project』は曲とストーリーで相乗効果が生まれるんだなと、自分自身が感じたので、改めていいプロジェクトだなと思いました。早く作品の中で流れているのを聴きたいです。

――空港で聴いたとき、感極まり少し泣いてしまった、などはありましたか?

今市: いや、泣きはしないんですけど…、すごくグッとくるものがありました。松永監督が本当に素晴らしくて、愛を持っている方なんです。作品にもすごく愛情を注いでいたので、その元に集まったスタッフ、キャストも全員で作品をよくしようという雰囲気がすごい出ていたから、チーム感がめちゃくちゃあったんです。共演したダニエルは24歳なんですけど、日本語が上手でメキシコでもずっと一緒にいましたし、今ではLINEもしています。自分、今年で33歳なんですが、この年でまさか友達ができるとは思いませんでした。そういうことも含めて、作品以外のところでもすごく濃い10日間でした。だから楽曲を聴いて、いろいろなことがこみあげてきました。

――ありがとうございました。最後に、秋の公開を楽しみにしている読者にメッセージをいただけますか?

今市: 初めて演技をさせていただいた作品です。主人公の健太がメキシコに行っていろいろな経験をして、人として成長をしていく物語になっています。すごく共感できる作品になっていますので、似たような想いを持っている方の背中を少しでも押せたらいいな、と感じています。メキシコはパワーを持っている地で、映像もすごくキレイなので、そこも楽しみにしてください。

取材・文:赤山恭子

写真:You Ishii

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