4歳の時に感染症で両手両足が麻痺。現在は車いすでの議員活動を続けているさいたま市議の傳田ひろみ氏(5期目)が、先に行われた参議院選挙において、重度の障害を抱えながらも「れいわ新選組」から出馬して当選を果たした船後靖彦議員、木村英子議員に「議員になれたこと自体がもう、議員として立派な役割を果たしている」とエールを送った。
両氏が当選に至るまでに「大きな壁があった」と推測した傳田氏は「国会議員になられたことで国民全体に知れ渡った。そのことだけでも、立派に議員としての仕事をやっている。私たちも長年取り組んできたけれども、なかなか議論の場に乗せてくれなかった課題をすぐさま取り上げて素晴らしい。大きな第一歩だと思う。体調に気をつけながら続けて欲しい」と自身が直面した困難の数々を思い返しながら興奮気味に語った。
また、元衆議院議員の金子恵美氏は「街頭演説では街宣車からスーツを着て行う従来の上から目線ではなく、対話をしているというのは若い有権者からの共感につながったのだろう」とれいわ新選組の躍進を評価する一方、政策に関しては矛盾点を次のように指摘。「障がい者支援以外の部分については、もう少し冷静に見る必要がある」と慎重な姿勢を示した。
「消費税はゼロ、廃止と言っていたことが共感を呼んだと思うが、野党共闘の条件として早速『消費税を5%に戻す』と発言している。障がい者支援を行うためには財源が必要ということだと思うが、消費税廃止はやはり矛盾がある。消費税を廃止して国債を新規で発行するなども深堀していけば、色々と問題はある」
冷静に矛盾点を指摘した金子氏だったが、最後には「何よりも分かりやすいことが選挙で強かった。一つのうねりを起こしたことに違いは無いので今後に注目したい」と期待を口にした。
(C)AbemaTV
▶映像/車いす市議は「当選時点で立派な役割を果たした」と称賛も金子恵美氏「問題もある」と矛盾を指摘
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