日本将棋連盟は8月7日、女性棋士が誕生した際、いわゆる「男性棋戦」と「女流棋戦」の両方に出場ができるとした規定を発表した。発表された内容は以下のとおりだ。
1.女流棋士がプロ棋士編入試験に合格した場合、女流棋戦、及びプロ棋士公式棋戦の両方に出場することが出来る。
2.奨励会に所属している女性が四段に昇段をした場合、女流棋士申請を行うことが出来る。ただし、申請期間は昇段日から2週間以内とする
現在の将棋界において、「プロ棋士」と呼ばれる者は、そのほとんどが育成機関である奨励会出身。奨励会内で勝ち上がり、三段リーグで好成績を収めると四段昇段、晴れてプロ入りを果たすことになっている。ここには男女を分けるものはないが、過去には女性のプロ棋士は1人も生まれていない。
最近では、一度は奨励会を年齢制限のために退会した里見香奈女流五冠(27)が、棋士編入試験の受験資格の獲得(直近で10勝以上、勝率6割5部以上)に迫っており、西山朋佳女王(24)も奨励会では三段リーグに参加している。今回発表された規定により、初の「女性プロ棋士」が誕生した場合でも、その後は「男性棋戦「女流棋戦」の両方に出場できることが明確になった。
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