今、若者の約7割が興味をもっているという「SM」。その中でも、特に「緊縛」に注目が集まっているという。8月12日放送のAbemaTV「給与明細」では、謎のベールに包まれた緊縛の世界に潜入。縛りの専門家である緊縛師の仕事と給与に迫った。
SMの一ジャンルである緊縛は、エロの代名詞である一方、最近はアートにまで昇華しており、アンダーグラウンドではなく表の世界で我々が目にすることも増えてきた。その第一人者であるHajime Kinokoは、今年のフジロックフェスティバルにもパフォーマンス出演するなど、縛りをエロスとして捉えるのではなく、自然や空間までも縛るというコンセプトで斬新な作品を生み出す注目の“ロープアーティスト”としていまや日本のみならず海外でも高く評価されている。
こうしたパフォーマンスによって世間に広く知られる存在となった緊縛は、映画やゲーム、コスプレなどの影響もあり興味を持つ人が急増。現在、SMバーやフェティッシュバーなど緊縛を体験したり講習を受けられる場所が多く存在し、SMのイベントも開催されている。そこで必要不可欠となってくる、花形とも言えるのが縛りのプロ「緊縛師」なのだ。
緊縛業界に詳しい緊縛講師によると、緊縛師といわゆるSMの女王様とはまったくの別物。調教、ロウソク責め、言葉責めなど様々あるSMジャンルの中でも、体を縛ることに特化した専門職が緊縛師なのだという。緊縛には「後手縛り」「亀甲縛り」「胡座(あぐら)縛り」「背面観音縛り」など100種類以上の縛り方が存在し、中には習得に1年以上かかる縛り方も。日本に緊縛師は1000人以上いるそうだが、それでも緊縛だけで食べていけるのは多くても20人程度らしい。また、緊縛には免許はないため自ら名乗れば緊縛師にはなれるが、講習等でしっかり学ぶことが必要。実際、講習会から緊縛師になる人も多いようだ。
番組では、緊縛プレーが体験でき、客同士で気軽に緊縛を楽しめるSMバー「エコール」のオーナーであるうにさんにも取材。うにさんは店舗経営の傍ら講習やショーなどで活躍する現役の緊縛師だが、ショー出演だけで生活できるわけではないと明かした。1回30分ほどのショーをしてギャラは「緊縛師」と「受け手」合わせて2万円前後。ショー出演は3カ月に1度ほどで、多い人でも月1回程度だそうだ。
実際生活こそ厳しいが、うにさんは「縛ったり縛られたりといった自分のフェチに対して『自分はノーマルじゃないんじゃないか』と思ってる人たちが、会話できたり交流できたりする場所があったらなということでこういう場所を作りました」と語っていた。
(C)AbemaTV
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