約80年の歴史を持つドイツの名車が、販売終了を前に再び注目を集めている。
日本では2012年に発売された、“カブトムシ“の愛称で親しまれている「ザ・ビートル」。ドイツの大手自動車メーカー・フォルクスワーゲンの人気車種の1つで、ピーク時には国内で年間1万台が売れたが、去年は約5000台に。先月、メキシコの工場で最後の1台が完成し、生産が終了した。
フォルクスワーゲン成城の森田正則さんは「ビートル終わってしまうんだという声が非常に多くお客様からあって、最後だからビートルに乗ってみたいという声も多く寄せられている」と話す。
フォルクスワーゲン日本法人によると、生産終了が発表された後の今年1月から7月までの販売台数は2761台と前年同期比110%増となり、生産終了を惜しむファンもディーラーを訪れているということだ。
今回、ビートルの新車を購入した人は「やっぱり製造が終わってしまう、この形が新車で乗れなくなってしまうっていうのが一番大きいですかね。(生産終了は)残念ではあるけれど、それがなかったら購入はまだ少し先になっていたかもしれない」と語った。
フォルクスワーゲンのアメリカ法人トップは、同じく惜しまれつつ生産が終了した「ワーゲンバス」が復活することを引き合いに出し、ビートル復活の可能性については「絶対にないとは言えない」と述べている。
(AbemaTV/『AbemaMorning』より)