この記事の写真をみる(2枚)

(8.9新木場大会では、デビュー戦の山中絵里奈に快勝した白川。試合経験は間違いなく実力アップにつながっている)

 グラビア世界から昨年8月にレスラーデビューした白川未奈が、初戴冠のチャンスを迎えた。デビューの舞台でもあったベストボディジャパンプロレス(BBW)のビッグマッチ(9月1日、ニューピアホール)がその舞台。新設4王座が争われるこの大会で、白川は田村依里子とのBBW初代女子王者決定戦に臨む。

 田村は柔道出身、肉体美を競うベストボディジャパンのコンテストからプロレスデビューしており、白川と同期ながらアスリートとしての能力で先行。今年2月の初対決では田村が勝利している。

あの時は悔しくて家に帰ってからも泣きました」と白川。しかしそれ以降、初勝利をあげると東京女子プロレスのトーナメントにもエントリー。レスラーとしての経験値は、次で10試合目の田村とは大きな差がある。それは田村自身も認めるところだ。

「ただ私には柔道三段というベースがあるので。昔の話ではありますが柔道の名門校出身。先輩には田村(谷)亮子さん、後輩には松本薫がいます。グラビアアイドルには負けません」

 グラビアアイドルには負けない――白川が最も言われたくない言葉だろう。「今の私はプロレスが第一。中途半端なことはやってない」と白川。以前はグラビア向けの体作りのために筋トレを行なっていたが、今ではすべてのトレーニングが“プロレス用”だ。スケジュールもプロレスが最優先になっている。

「事務所としては(芸能活動中心で)プロレスはベストボディだけにしてほしかったみたいです。でも私は自分で決めて東京女子プロレスに参戦したし、メキシコにも行きました」

拡大する

(8月19日の記者会見。それぞれの思いを語った田村と白川)

 田村に対して抱いてきた悔しさをぶつけて勝つという思いだけでなく、ベルトを巻いてからの野望もある。

「初代王者になって、ベルトを私の色に染めたい。今年の目標はプロレス大賞の新人賞なので、その追い風にもなります」

 タイトルマッチのある9月1日には、もう一つの主戦場・東京女子プロレスが大阪でビッグマッチを開催。そちらは欠場することとなった白川だが、前向きに捉えているという。「同じ日に大事な大会が重なるというのは、それだけ女子プロレスが盛り上がっているということだと思うので。私がチャンピオンになることで、もっと盛り上げていけたら」

 白川には、いずれ海外で闘っていきたいという目標もある。そのためにも、日本の女子プロレスを世界に広めたいところ。

「アイドル文化は海外にもファンが多いですよね。TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)みたいに、女子プロレスの大きなフェスができるようになるといいなと。そして私がプロデューサーをやりたい。自主興行もやってみたいです」

 芸能界もプロレス界も知っている自分だからできることがある。他のレスラーが見ていない世界を見てきた自負がある。そんな自分の価値を証明するためにも、白川はベルトを欲している。田村にはアスリートの意地があるだろう。しかし白川にも“闘魂Hカップグラドル”としてのプライドがあるのだ。

文・橋本宗洋

【その他の人気記事&動画】

白川未奈「しっかりしたプロレスを見せ、ベルトを巻く」 レスラーデビュー1周年の決意
白川未奈「しっかりしたプロレスを見せ、ベルトを巻く」 レスラーデビュー1周年の決意
AbemaTIMES
グラドルレスラー、手作り水着で“奇跡の1枚”を披露 
グラドルレスラー、手作り水着で“奇跡の1枚”を披露 
AbemaTIMES
「コレがされたかったんでしょ?」セクシー女優がギリギリ演技を披露
「コレがされたかったんでしょ?」セクシー女優がギリギリ演技を披露
AbemaTIMES
この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(2枚)