グループC・1位、セミファイナル2位通過でファイナル(決勝)進出を決めた佐々木寿人(連盟)。RTDリーグ2016、2017でも決勝に進出していたが、2年連続で惨敗した苦い記憶がある。
「敗戦はけっこう大きな経験だったので、いろいろやっている中で頭に浮かぶことはあるんですけど。まったく同じ局面は出てこないので、悪い印象を持たずに、やってみてどうかというところ」と過去は糧とし「三度目の正直となればいいですよね」と悲願の初優勝を狙う。
佐々木の異名は“麻雀攻めダルマ”。不撓不屈の攻撃力で、麻雀ファンからは“魔王”と称されることもある。その攻撃力を際立たせている要因に、徹底した守備力がある。実際、オンラインゲーム麻雀格闘倶楽部で公表されている東南戦データでも、アガリ率26%に対して放銃率は13%と13%下回っている(「麻雀格闘倶楽部で覚える超実践型 最強の打ち方」掲載データより)。
トーナメント形式となった今期は、要所で押し引きにメリハリを効かせてきた。「トーナメントなんで頭を取る必要はなかったですし、そんなに戦い方を変えているところもなかった。2人勝ち上がりは抑えるところは抑えてと、若干意識していたかもしれません」と振り返る。
「決勝も成績次第ですけど、数字によっては引く場面も当然出てくるだろうし、全部が全部押しというわけでもない。とくに自分の麻雀は押し引きが大事なので。そこは研ぎ澄ませていきたい」と磨き上げてきた勝負勘で、いざとなれば斬り込んでいく。
対局相手は内川幸太郎(連盟)、勝又健志(連盟)、藤崎智(連盟)。特に藤崎とは、Mリーグ・KONAMI麻雀格闘倶楽部でチームメイトとなったが「(Mリーグとは)別物なので、(藤崎とは)まったく関係なくやれる」と気にする素振りもない。
「いさぎよく攻める。放銃もそうですけど。テンポであったり、変なところで考えたりしない。攻めるとことはノータイムでしっかり攻める」と目指すは頂点あるのみだ。決勝の模様は8月24日、午後9時から放送される。【福山純生(雀聖アワー)】
※連盟=日本プロ麻雀連盟
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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