近年話題になり始めた「昆虫食」。いわゆる「ゲテモノ」として、どうしても敬遠されがちだったが、これを誰よりも満喫したのがタレント・井上咲楽だ。過去には「おはスタ」のおはガールも務めた19歳が挑んだのは、離島で3泊4日・虫だけを食べて生活するという、超サバイバル。ところが井上は体調不良に陥るどころか「ニキビが1つもできなかった」「ネットで肌がきれいって言われた」「便秘が解消した」と、いいことばかりだったと満面の笑みだった。
まだ夜になれば気温が5度前後まで下がることもあった今春。井上は「陸海空 こんなところでヤバいバル」内で企画された「虫の力だけで3泊4日離島一周ヤバいいね!の旅」に挑戦した。Instagramの「いいね!」の数だけ、食料としての虫が支給されるという、とてつもない企画だが、そもそも昆虫食の経験があり「食糧難を救う未来ある食べ物です!」とオーディション時に力説した彼女だけに、この過酷すぎると思われた企画を笑顔で乗り切った。
本来であれば、この環境に涙、涙というシーンが想像されるが、当の本人は3泊4日で“昆虫食の満漢全席”という生活に、健康状態はすこぶる良好だった。「4日間、ニキビは1個もできなかったですね。あとネットでも『肌きれい』って書いてもらえることがすごく多かったです。無駄な栄養素がないし、自然なものですからね」と、女性が気にする肌のコンディションは抜群だった。豊富なタンパク質にオメガ3、オメガ6といった必須脂肪酸も摂取できるだけに、そのまま肌に反映されたようだ。
さらには「物心ついた時からの便秘持ち」と自覚する井上だが、サバイバル後に驚く量の便が出た。「便器からはみ出るんじゃないか、ぐらい出ましたね(笑)。水が張ってあるところより、上には来ていました」と、実に爽快だったという。
今後は、家族と離島に行って、サバイバル生活を体験してみたいという。女子高生4人によるサバイバル生活を描いたアニメ「ソウナンですか?」もチェックする井上は「勉強になることが多かったです。またこんな生活を送ることになった時、何か生かせるものはないかなと、知恵目線で見ていますね」と、常にヒントを探している。
昆虫食パワーをよく知るからこそ、最近では周囲にもすすめているという。「見た目に抵抗がある人はパウダーがおすすめですね。バッタとかカイコとかコオロギとか。バッタは私調べだと、かつお節っぽい出汁が出るんです。コオロギはうまみが凝縮されているので、そのまま食べても味は濃いですし、パウダーをひとかけするだけで全然風味が違ってきます」と、粉末を紹介した。さらに「コオロギのプロテインバーとかもあるので、鍛えている人にもおすすめなんですよ。あと、スナックとかもいいですね」と、美容だけでなくトレーニング後の栄養補給にもいいそうだ。
より多くの人に、昆虫食を広めたいところが、美容・健康にいいというのは、大きなポイントだ。味が似ているだけならば、あえて昆虫を選択しないからだ。「よくエビの味って例えられることが多いんですけど、そうなると『じゃあエビ食べればいいじゃん』って言われちゃうんですよ。今だとむしろ昆虫食の方が高いくらいなので、食べる意味がない。その理由が何かないかなと考えています。それが栄養価とかカロリーとかかもしれないですね」。より多くの人が購入するようになれば、大量生産が進み、その分単価も下がる。幸い、ウシやブタといった家畜よりも、大量生産は簡単だとも言われている。店頭やテレビ通販なので「今話題の健康食!」として、昆虫食が紹介される日も、そう遠い未来ではなさそうだ。
(C)岡本健太郎・さがら梨々・講談社/ソウナンですか?製作委員会
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