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(タイトルマッチ調印式。山下&未詩をこき下ろした美軍だが、試合はどうなるか)

8月25日に開催される東京女子プロレスの後楽園ホール大会では、メインイベントでプリンセスタッグ選手権が行なわれる。

これまで、同団体の後楽園メインは常にシングル王座(プリンセス・オブ・プリンセス選手権)をかけての闘いだった。今回は初めてタッグ王座戦がメイン。シングル王座戦は翌週の9.1大阪大会で組まれている。それだけ選手層が厚くなり、見どころの幅が広くなったということだろう。

現王者チーム、沙希様と操のNEO美威獅鬼軍に挑戦するのは、前シングル王者の山下実優と渡辺未詩だ。ともにイメージカラーがピンクの2人。ファン公募により、チーム名は°C-uteの名曲にあやかって「色スパークリング」に決まった。

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(8.4鶴見大会のメインで対戦した山下と未詩)

未詩は5.3後楽園でも美軍と対戦。これまで何度も敗れているが、敗者を見下す美軍の姿勢に反旗を翻してきた。そこに力を貸そうとタッグ結成をもちかけたのが山下。急造チームではあるが、未詩の希望でシングル対決が実現、「今できることすべてをぶつけた」という試合で士気を高めた。未詩の全力を受け止めた上で勝った山下は「未詩はパワーも技術も短期間で上がってますね。気持ちが強いし練習量が半端ない。勝てる自信がつきました」と語っている。

沙希様と操のタッグはいまだ無敗。8.25後楽園の会場では、巨額の制作費を投じたと言われる美軍フォトブックも発売されるなど勢いが止まらない状態だ。エース・山下と沙希様のマッチアップは前哨戦でも激しいものになっていただけに要注目。しかし勝負のポイントになりそうなのは、やはり未詩の頑張りだろう。アップアップガールズ(プロレス)のメンバーとしてデビューし、1年8ヶ月。アイドル志望でプロレスのことは何も知らなかったが、やればやるほどのめり込んでいった。今年はシングルトーナメントに初出場すると、先輩の天満のどかから新技ティアドロップで勝利を収めている。

アイドルとしては、TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)の中でも注目度の高いスマイルガーデンのステージに初出演を果たした。トーナメント前に「結果を出す夏にしたい」と語っていた未詩。そのクライマックスが、初の後楽園メイン登場となる今回のタイトルマッチだ。

文・橋本宗洋

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