U-20日本代表小林友希がゼルビアにもたらす多くのもの。待望の左利き大型センターバックがチームを再浮上に導く!/FC町田ゼルビア
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 期待のセンターバックが、ついにベールを脱いだ。

 18試合連続失点。リーグ戦8試合未勝利。どん底の状態だった町田ゼルビアだが、ヴィッセル神戸から期限付き移籍で加入したあの男により、これらの悪い記録に終止符を打った。U-20日本代表DF小林友希。ゼルビアの希望の光となりつつある小林とは――。

ゼルビアの攻撃を後押しするセンターバック

 ヴィッセル神戸U-12から神戸一筋でプレーする小林は、2016年、高校1年生の15歳で2種登録によりトップチーム登録を掴む。すると2018年の4月に行われたルヴァンカップでトップチーム初出場を果たすと、第8節の横浜F・マリノス戦でJリーグデビューと着実にステップアップしていく。

 小林は彼と同様にアカデミーから成長し2016年のリオデジャネイロオリンピックのメンバーにも選ばれた岩波拓也になぞらえて“岩波2世”と呼ばれるなど、期待の若手として注目を集めていた。実際に小林もU-15日本代表からスタートし、U-16、U-17、U-19、U-20など各年代別の代表で主力として活躍してきた。

 そんな小林の武器はビルドアップ。精度の高い左足からのパスで、中盤を飛ばしたパスを前線につけることが可能だ。

 ゼルビアの攻撃は、平戸太貴や佐野海舟が並ぶ左サイドが武器の1つだ。しかしゼルビアのセンターバックは藤井航大、酒井隆介など右利きのみ。右利きの選手が左サイドにパスを展開する場合は、どうしても相手にボールを晒してしまうため、ボールを奪われる可能性が高い。オフェンスのストロングを活かす上でも、左利きのセンターバックは喉から手が出るほど欲しかった。

 さらに小林は185cmと体格にも恵まれている。ゼルビアのセンターバックでは藤井に次ぐ高さであり、パスも出せて守りも強い大型センターバックの加入はチームにとっても大きなものだ。

 実際に小林が初出場した栃木SC戦では19試合ぶりにクリーンシートを達成。さらにファジアーノ岡山戦でもクリーンシートを達成し、リーグ戦9試合ぶりの白星を手にした。

 前半戦の苦戦が響き、昇格プレーオフの6位まで勝ち点18差と大きく引き離された。しかしここ2試合は以前のゼルビアを思わせるようなアグレッシブな戦いができている。奇跡の逆転昇格に向けて、小林のさらなる活躍に期待したい。そしてまずは、次節のジェフ千葉戦。ホームで12試合ぶり、約6カ月ぶりとなる勝利を手にできるかに注目だ。

文・川嶋正隆(SAL編集部)

写真・アフロ

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FC町田ゼルビア 対 ジェフユナイテッド千葉
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