乃木坂46が9月1日、東京・明治神宮野球場にて『乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』の最終日公演を開催した。

 7月3日の愛知・ナゴヤドームを皮切りに、全国4箇所8公演(※8月15日の大阪・京セラドーム公演は台風10号の影響で中止)を行なった『乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』。全公演、チケットはソールドアウトし、トータルで29万人を動員した。また最終日の公演をもって、キャプテンの桜井玲香が同グループを卒業。残念ながら会場に駆けつけられないファンのために、全国232館250スクリーンでライブビューイングも行われ、およそ7万人のファンが映画館に集結した。

 チューリップの生田絵梨花高山一実、和田まあや、そして『乃木坂工事中』(テレビ東京系)のMCを務める”乃木坂46の公式お兄ちゃん”日村勇紀バナナマン)という特別バージョンでの影ナレの後、『Overture』を経て、メインステージの左右から乃木坂46のメンバーが次々と登場。白石麻衣の「神宮騒げ!」という掛け声から、『ガールズルール』でライブは幕を開けた。曲中の歌詞”真夏に恋して”では秋元真夏の笑顔が大型ビジョンに映され、”卒業していく”では桜井の姿がカメラに抜かれるなどの、緻密なスタッフワークで客席のボルテージを高めていくと、齋藤飛鳥をセンターに据えた『太陽ノック』、堀未央奈の煽りからスタートした『夏のFree&Easy』、そして『裸足でSummer』といった夏曲が畳み掛けられ、会場は一気に興奮の坩堝と化した。

 最初のMCコーナーでは、桜井が「皆さん『真夏の全国ツアー』最終日、始まりました! 今日はラストなんで最後まで一緒に楽しんでいってください!」と元気よく挨拶。続けて、桜井に話を振られた白石が、「ついに最終日が始まって夏も終わっちゃうって感じ。でもやっぱ最後は盛り上がってみんなで楽しく終わりたいから、私はこのライブでいっぱいメンバーのことを触ろうと思います!」と宣言すると、齋藤は「私はもう2回触られた(笑)。さりげなく触ってくるの」とコメント。2人によるコミカルなやり取りが繰り広げられている中、白石と仲の良いことで知られる松村沙友理が突如「期待してるー」とカットイン。これに白石は「待っててね」と笑顔で応えていた。その後、話を振られた新内眞衣が「玲香が今日最後なんです…。もうどうしようかと思って」と悲しみを訴えると、桜井は「まいちゅん、今日はリハの時から泣いてくれているよね」と暴露。すると次の瞬間、瞼から涙が溢れそうになった新内はとっさに上空を見つめ、泣かないよう必死に堪えていた。

 ライブはここから3期生と4期生のコーナーへ。体調不良のため本ツアーの一部を欠席していた大園子もステージへと登場し、まずは3期生メンバーのみで『三番目の風』を爽やかに届けていく。続いて、4期生だけで『4番目の光』をフレッシュにパフォーマンス。それから3期生と4期生がコラボして『トキトキメキメキ』『キスの手裏剣』といったお互いのオリジナル楽曲を、全員でパフォーマンスしていった。

 このブロックのMCは梅澤美波が仕切り役を務め、岩本蓮加が本ツアーの思い出を語った。岩本はツアー中に4期生メンバーと交流を深めたそうで、年齢が1つ違いの筒井あやめに関して「あやめちゃん、おとなしそうだけど、意外に私と話が合うんです」と語る。するとここで梅澤が「今まで蓮加がグループの最年少だったけど、ついに年下の子(筒井)が入ってきたもんね。でも『トキトキメキメキ』が発表された当初より、”大人れんたん”になってきたよね。髪切ったことも影響しているような。でも私たち3期生の前ではもうちょっとだけ”かわいいれんたん”でいてね」とコメント、これに対し岩本は「大人っぽくなったかな? そうだったらうれしい」と弾ける笑顔を見せた。また同い年だという3期生の梅澤と4期生の田村真佑はステージ上でご飯に行く約束をしてから、田村は「梅ちゃんと呼べるようになりたいです!」と宣言していた。与田祐希は「このツアーは全公演で『ジコチューで行こう!』を披露させていただいているんですけど、間奏パートでは私がセンターの飛鳥さんに”だるまさんが転んだ”でタッチする振り付けがあるんです。そこを毎回工夫して、いろいろやってるんですけど、さすがにそろそろネタ切れでして。ハグもチューも突進もしたし…今日はどうしようかなと考えてるんですけど…」とお悩みトークを展開。すると伊藤理々杏から「逆に何かしたいこととかないの?」と質問が入り、これに与田は「飛鳥さんからチューされたい」と回答。このやり取りに客席は大いに沸き上がり、梅澤は「まだ今日披露するか分からないですけど、もし披露されたら皆さん是非そこに注目してください!」とアピールしていた。

 続いては、メンバープロデュースによるユニットコーナーが展開された。堀未央奈が、伊藤理々杏、北川悠理、佐々木琴子、佐藤早川聖来、吉田綾乃クリスティーといったメンバーと共に『自由の彼方』を歌ったほか、齋藤と遠藤さくらのコンビで『他の星から』も披露。”あすぴーさん・えんぴー”と呼び合う2人が、息の合ったしなやかなダンスを見せて、客席を魅了すると、”さゆりんご軍団”の楽曲『白米様』を生田絵梨花、伊藤純奈賀喜遥香久保史緒里の4人が、オリジナルよりも、より歌に重きを置いたアレンジで会場を盛り上げる。それからストリート系の衣装に身を包んだ桜井は、金川紗耶、阪口珠美、中田花奈、和田を従えてダンサブルな楽曲『自分じゃない感じ』を披露した。

 ユニットコーナーが終わると、メンバーたちは『インフルエンサー』『命は美しい』『何度目の青空か?』『シンクロニシティ』といったシングル表題曲を間髪いれずに披露。『インフルエンサー』では火柱が上がるステージ上で、メンバーたちは情熱的にパフォーマンスを行なっていた。

 ここからアンダー楽曲『滑走路』『日常』が連続で披露されると、続いては『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』『不等号』『ここにいる理由』といったナンバーが、この日ならではのメンバー編成で届けられた。そしてドキュメンタリー映画『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』の主題歌『僕のこと、知ってる?』では、1期生から4期生が順番にステージ上に登場。センターステージからサブステージへと向かう4期生がようやくほかのメンバーと合流するという瞬間には、先に到着していた齋藤が手招きしながら4期生の到着を歓迎していた。なんとも感動的なムードが会場を満たす中、秋元の「ここからは盛り上がって行きますよ!」という掛け声をきっかけに、アッパーチューン『そんなバカな…』『ハウス!』を連投。盛大なコールアンドレスポンスを巻き起こし、会場は大いに盛り上がった。

 秋元、桜井による”キャプテントーク”が繰り広げられた後は、齋藤がドラマーとして”乃木坂バンド”と堂々としたセッションで客席を盛り上げる。そこから乃木坂46は、生バンドのサウンドに合わせ『世界で一番孤独なLover』『スカイダイビング』『おいでシャンプー』を披露。『ジコチューで行こう!』の間奏パートでは与田が頬へのキスを齋藤に強請る素振りを見せるも、残念ながらキスはお預けとなってしまった。本編最後の『Sing Out!』では、フランス・パリと中継を繋げ、凱旋門前にいる乃木坂46ファンとのコラボも展開。曲の終わりには齋藤が「神宮の3日間もついに終わってしまいます。寂しさもありますが、こうやってハッピーに終われたことがうれしいです。すごくすごく素敵な夏の思い出をくださってありがとうございます。今日は終わりますが、乃木坂46はまだまだ止まらずに頑張っていきたいと思います!」と高らかに宣言する場面も。上空に460発の花火が打ち上がる演出も見せて、ライブのフィナーレを華やかに飾った。

 アンコールでは桜井の卒業をメンバーに知らせる映像が流された後、白いドレス姿に身を包んだ桜井がまず1人で登場。メンバーやスタッフや家族、そしてファンへの思いを1つ1つ丁寧に語っていった。それから披露された、自身のソロ曲『時々 思い出してください』では、涙ながらに歌唱する場面も。曲中に舞台に登場したほかのメンバーたちは、桜井の後ろに立ちパフォーマンスする姿を温かく見守る。曲が終わると、客席は桜のマークが描かれたカードを掲げて、桜井への感謝の気持ちを示した。この光景を見た桜井は「本当に幸せだな。8年間終わっちゃったな。ありがとう、みんな」と涙を流していた。それから乃木坂46は、9月4日にリリースされる24枚目シングル表題曲『夜明けまで強がらなくてもいい』をパフォーマンス。桜井は今作、卒業後のリリースということもあり、選抜入りを辞退することも考えていたようだが、メンバーやスタッフの温かな言葉に背中を押してもらい選抜入りを決心したという。今作でセンターに抜擢された4期生の遠藤も堂々としたパフォーマンスで魅せて、会場を沸かせていた。また『僕だけの光』では膝の持病のためツアーを欠席していた井上小百合も姿を現し、ファンを喜ばせていた。

 新キャプテンの秋元から桜井への手紙が読み上げられた後、アンコールの最後に届けられたのは『乃木坂の詩』。盛大なシングアロングも繰り広げられて、アンコールは終了となったが、観客は桜井を求め続け、ここからダブルアンコールへ。ステージに登場したメンバーは『会いたかったかもしれない』を披露。曲が終わると、桜井は秋元からの提案を受け、「ありがとう!」と感謝を伝えながら場内を一周する。すると、卒業生を代表して若月佑美が大きな花束を持ってサプライズ登場。「8年間お疲れ様。でもこっからが長いですからね。ともに戦友としてがんばりましょう!」と桜井に言葉をかけていた。

 最後にはステージに戻ってきた桜井がメンバーと円を組み、「卒業生として、もっと上り坂を上っていけるように、私もサポートしていけるよう、頑張りたいと思います! 努力! 感謝! 笑顔! うちらは乃木坂上り坂46!」と全員で心を1つに。ラストに桜井は「もう本当に帰るね! みんな大好き! またね! バイバイ!」と晴れやかな笑顔を見せ、ステージを後にした。

▶︎【映像】齋藤飛鳥、新センター遠藤さくらが日頃繰り返す弱気な発言を疑問視?「ウソじゃん」

■乃木坂46『乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』2019年9月1日セットリスト

M00. Overture

M01. ガールズルール

M02. 太陽ノック

M03. 夏のFree&Easy

M04. 裸足でSummer

M05. 三番目の風

M06. 4番目の光

M07. トキトキメキメキ

M08. キスの手裏剣

M09. 自由の彼方

M10. 他の星から

M11. 白米様

M12. 自分じゃない感じ

M13. インフルエンサー

M14. 命は美しい

M15. 何度目の青空か?

M16. シンクロニシティ

M17. 滑走路

M18. 日常

M19. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた

M20. ここにいる理由

M21. 不等号

M22. 僕のこと、知ってる?

M23. そんなバカな…

M24. ハウス!

M25. 世界で一番 孤独なLover

M26. スカイダイビング

M27. おいでシャンプー

M28. ジコチューで行こう!

M29. Sing Out!

EN1. 時々 思い出してください

EN2. 夜明けまで強がらなくていい

EN3. ロマンティックいか焼き

EN4. 僕だけの光

EN5. 乃木坂の詩

WEN1. 会いたかったかもしれない

”友達なんていらないと思った”初期
”友達なんていらないと思った”初期
それから”メンバーにはずっと笑っていてほしいな”へ…桜井玲香、卒業セレモニー・挨拶全文
齋藤飛鳥“初のTikTok”にも圧巻の対応
齋藤飛鳥“初のTikTok”にも圧巻の対応
生田絵梨花&秋元真夏も驚き
遠藤さくら 喜び爆発
遠藤さくら 喜び爆発
先輩メンバーとの約束に歓喜の表情
齋藤飛鳥、変化する乃木坂46にも「不安はない」
齋藤飛鳥、変化する乃木坂46にも「不安はない」
アンダー・4期生からバトンを受け取った横アリ3days最終日【ライブレポート】