地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、女優の岡本夏美、モデルの中野恵那、お笑いコンビの霜降り明星が出演。今回は「キャパオーバーで飛んじゃった先生」として、キングコングの梶原雄太が登場した。
YouTuber“カジサック”として登録者数100万人を超えるファンを持つ梶原。1999年に西野亮廣と「キングコング」を結成し、若林や吉村の同期でもある。2000年にはNSC在学中に「NHK上方漫才コンテスト」最優秀賞を受賞し、その後も賞レースで数々の輝かしい成績を収めている。
本来ならNSC在学中は舞台には立てないが、キングコングはそのおもしろさから特別扱いされた。梶原は「えげつない才能だったんです」と真顔で自画自賛し、その後「その代わりむちゃくちゃ嫌われましたけどね」と自虐し、笑いを誘った。
また、キングコングが1年目で獲った「ABCお笑いグランプリ」の最優秀新人賞を、霜降り明星が6年目で獲った話題になると、梶原は「霜降り明星はちょうどいいスピードで売れてる」と2人を高評価。「6年目で獲るのが1番いい。1年目で獲っちゃうと嫌われる!」と、周りから妬まれたことを明かした。
2002年、キングコングの勢いは止まらず、レギュラー番組を9本持つ超売れっ子芸人に。吉村は「お笑い氷河期ですよ、このとき。それで9本だから、めちゃくちゃすごい」と称賛した。
しかし、その後、あまりの過酷スケジュールで限界を迎えた梶原は、2カ月半もの間、失踪してしまう。いわゆる「飛ぶ」という状態だ。
デビュー1年目のキングコングは、ファンの歓声が鳴り止まない“スーパーアイドル”状態。キングコング、ランディーズ、ロザンで結成された芸人ダンスユニット「WEST SIDE」のZepp公演チケットは約30分で完売したという。
さらに、舞台でキングコングがトップバッターで漫才し、次の先輩コンビの番になると「お客さんがほとんどいなくなってた」という伝説も。あまりに人気がありすぎるキングコングは、約100mの距離もタクシー移動。中には車に乗り込んでくる過激なファンもいた。
ところが、ファンからの人気とテレビでの手応えは必ずしも比例するわけではない。梶原は「テレビに出るたびにスベっていた」と当時を振り返った。
そのため、ちょうどいいスピードで売れていることに加えて、笑いもしっかり取っている霜降り明星を「うらやましい」と話す梶原。梶原は「スベらないじゃないですか。現場行っても」というと、せいやは「いやいや、そんなことないですよ」と柔らかく否定した。しかし強く否定しなかったため、前の席に座っていた澤部が「そんな否定してない?!」とツッコミを入れ、笑いを誘った。
若林が吉村に「俺ら時間かかってよかったな。プライドないもんな」と声をかけると、吉村は「20年くらいかかってる」と売れるまでの期間を明かし、スタジオを驚かせていた。