将棋の竜王戦挑戦者決定三番勝負の最終局、第3局が9月5日に行われ、豊島将之名人(王位、29)と木村一基九段(46)の対局は、午後6時から40分間の夕食休憩を終えて、夜戦に入った。本局の勝者は広瀬章人竜王(32)への挑戦権を得る。
 両者の過去の対戦成績は、豊島名人の8勝7敗と拮抗。同時期に行われている王位戦七番勝負では、豊島名人が王位として初防衛を目指して、ここでも木村九段と対戦。3勝2敗と防衛に王手をかけている。一方、木村九段は竜王戦挑決、王位戦七番勝負いずれもリードを許す展開から巻き返しており、受け巧者と呼ばれる棋風同様、番勝負でも粘りを見せている。