復旧にはやはり人の手が必要…千葉県の停電対応が遅れてしまう理由
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 県内観測史上1位の最大瞬間風速を記録、秒速40mの風速に10分間耐えられる設計の鉄塔2基が倒壊するなど、台風15号の通過から2日が経過した今も停電や断水に苦しむ千葉県。県民からは「高圧鉄塔が2塔倒壊、近隣の山奥では大木が横転し、地元民が人力でどかすのが結構大変」(君津市長石地区の住人)、「明日の給水について防災無線なし、給水があるかもわからない状況」(東金市)、「君津市と鴨川市の境に身内がいる。地上波でほとんど取り上げられず歯がゆい思いをしていた。今も停電、断水、固定電話も不通」といった様々な被害の状況の声があがっている。

復旧にはやはり人の手が必要…千葉県の停電対応が遅れてしまう理由
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 東京電機大学教授の加藤政一氏は「やはり予想以上の台風だったということ。送電線に付着した雪の重みで鉄塔が倒れるというケースはあるが、風で倒れるというのは、最近ではそうない話だ」と話す。

 「昨年9月に起きた北海道胆振東部地震での停電では電気が足りなくなってしまった結果、最終的に北海道全体が停電してしまい、発電所を動かすのに時間がかかったために一昼夜以上かかった。今回の場合、電気はあるし、途中までは来ている。しかし強風で電柱等が倒れたり、送電線が切れてしまったため、各家庭に届けるところで止まってしまっている。電力会社としては、どのエリアが停電しているかは把握できるものの、理由については夜が明け、風が弱まってから現地に人が行って調べなければならない。そこで復旧が遅れているということだと思う。また、去年、関西を襲った台風でも今回と同規模の停電が起こっているが、やはり倒木は人の手が必要だし、ヘリコプターも使ったため、最後の1軒を復旧させるまでに1週間かかった」。

 父親が自衛官で、今回も対応に当たっていると話す船橋市出身のタレント・市井紗耶香は「物資が届くのにも時間がかかっていると思うので、早急に対応してほしいと思う」とコメント。よしもと新喜劇の小籔千豊は「地方出身者からすると、東京に被害が出た時はやはりメディアもしっかり取り上げるが、そうでないと悠長な印象がある。千葉県は東京の隣だし、そんなことがないように願いたい」とした。

 テレビ朝日平石直之アナウンサーは、「去年、最大瞬間風速60mを記録した台風の取材に大阪に行ったので、大阪で起きたことが関東で起こるぞ、と思った。やはりその通りになったので、最大瞬間風速と、それがもたらすと予想される被害規模について、きちんと周知することが必要だと思う」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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