宮崎のサーフィン世界大会で「韓国がんばれ」 国際映像に韓国国旗で「日本に来てくれてありがとう」の声も
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 宮崎県宮崎市木崎浜海岸で行われているサーフィン世界大会『ISA World Surfing Games』の国際映像に韓国国旗を持った韓国選手団が映し出されると、日本のファンがこれに反応。韓国の選手たちに多くのエールが送られる場面があった。

 東京五輪の前哨戦と位置づけられる世界最大級のサーフィンコンテストで55カ国240名のトップサーファーが集結した今大会の5日目。ラウンド1の第29ヒートに登場したのは“波乗りジャパン”こと日本男子代表の村上舜。その最中、次のヒートで戦う韓国選手を勇気づけるべく、国旗を持って周囲を取り囲む仲間たちの姿があった。

 その様子が国際映像によって伝えられたことを受けAbemaTVで解説を務めていたプロロングボーダーの細川哲夫氏が「今は国際情勢で日本と韓国があまり」と漏らすと、同じく解説を務めた世界的なビッグウェーバーでプロサーファーの脇田貴之氏が「サーフィンには関係ないですね」と応じた。すると細川氏は「もちろんそうです」と短く返答したうえで、「そういう意味もあり、国際映像にこうして韓国選手たちの姿が」と話し、スポーツと政治は無関係であるという認識を示した。

 このやり取りを受けた視聴者から一部心無い声も寄せられたが、「韓国がんばれ」「日本に来てくれてありがとう」「フレー、フレー韓国」など好意的なコメントが大勢を占めた。中には「韓国でサーフィンができるんだ」という疑問も聞かれたが、これには脇田氏が「韓国の済州(チェジュ)島にコンテストで行ったことありますが、本当にいいところでしたよ。波がよく、水が綺麗で、ご飯も美味しい」と視聴者の問いに応えた。

 なお、このヒートで小さく難しい波を攻略し、攻めのサーフィンを披露した村上は2本のライディング合計で16.5ポイントをマークし、貫禄の1位通過。一方、その次のヒートを闘ったイム・スヒョン選手は4.94ポイントで3位敗退に終わったが、脇田氏は「世界のトップ選手と闘った経験は今後に必ず生きてくる」と話した。

 元徴用工問題に端を発した問題が両国の経済関係にも飛び火する中、いまだ出口の見えない日韓関係。一部韓国の国内では東京五輪のボイコットさえ叫ばれているが、改めてスポーツの持つ力が見直される出来事だったといえる。

(C)AbemaTV

【映像】宮崎のサーフィン世界大会で「韓国がんばれ」

「韓国頑張れ」の声多数 サーフィン世界大会in宮崎
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